『「ゼーガペイン」10周年プロジェクト発表会』が3月27日東京ビッグサイトでの『AnimeJapan 2016』内オープンステージで開かれソゴル・キョウ役の浅沼晋太郎カミナギ・リョーコ役の花澤香菜、下田正美監督が登壇。廣岡祐次宣伝プロデューサーが司会を務めるなか、3大発表がなされた。

 アニメ『ゼーガペイン』とは2006年4月から9月まで2クールで放送されたSFロボットアクション。ち密な世界観に基づいたストーリーや複雑に絡んだ人間関係、華麗なバトルアクションなどでファンの心を掴み、10年経ったいまなお、色あせない人気を博している作品だ。

 会場には10年前当時にオンエアを観ていたという観客が多く、ステージに現れた廣岡プロデューサーから「ゼーガペイン10周年ということで、6年ぶりに有明サーバーにエンタングルが帰ってまいりました!」と、2010年に東京国際アニメフェアでステージが行われて以来、有明での久々の凱旋を伝えられると、温かい拍手であふれることに。

 作品について浅沼は、「この作品で声優デビューをしたのですごく思い入れが強いです。やっぱり、あの当時好きだった方がいまだに好きでいてくれて、2010年に舞浜でイベントがあって、13年に配信番組をやりましてと、引き続きみなさんに向けてイベントができるのは嬉しいですね」と、しみじみ。

 そんな10周年を迎えた本作へ新たなキービジュアル、ロゴが公開されると、花澤が反応し「わーい!すごい!!(キャラクターデザインの)山下明彦さん描き下ろしなんですね」と、大興奮。そんな中、いよいよ3大発表へ。

 まずは、Blu-ray BOXの一般販売のアナウンス。なぜこれが大発表になるのかというと、こちらは10年9月1日バンダイビジュアルサイトの完全予約受注限定生産という形で発売されたという経緯があり、現在は入手困難な商品となっており、その一般販売がついに叶うかたちとなる。浅沼によると、「当時2000件のオーダー(入金申込み)があったらBlu-ray BOXを発売するという形での販売だったのですが、結果、8,000件以上のオーダーがあったんです!」と、ファンの盛り上がりぶりを感じさせるコメントも。下田監督は「今回は全話にコメンタリーを入れたいですね」とつぶやくと、花澤が「26話全部にちゃんと監督が出てくださいよ!」と、ツッコミ。ただし、下田監督は苦笑いしながら「そうすると台本を作らないと。僕が言っちゃまずいことをほぼカットされて、いないことにされてしまったことがあったんで」と、エピソードを交えて話していた。

 2つ目の発表は10周年記念となるイベント『10th Anniversary ゼーガペイン SBG 夏の始まり@舞浜サーバー』の開催。ちなみに『SBG』とはSummer isBeginningの略称になっているのだとか。こちらのイベントは7月16日舞浜アンフィシアターにて昼・夜の2回公演で開催され、朗読劇やアーティストライブが行われるとのことで、浅沼、花澤、川澄綾子、ED主題歌アーティストのROCKY CHACKの参加が予定されているという。

 3つ目は今年10月15日よりTVシリーズを再編集&新規カットを加え、新解釈の内容となった『ゼーガペイン ADP』が新宿ピカデリー(東京)、シネマイクスピアリ(舞浜)ほかにて上映されることの発表。花澤が「ADPってなんですか?」とツッコむと下田監督は「分かりやすく言うと、さらに高みへという意味も込めての“アドバンスドプロジェクト”と、“アダプテーション”という意味があり、、お芝居を脚色するという意味が入っています」と、解説した。

 同作のために、TVシリーズでは名前だけ登場していたカノウトオルを始め、コハクラ、フナベリという新キャラクターが登場する事も発表された。コハクラはキョウが中学時代に憧れていた先輩で沖縄の古波蔵という地名が語源だそう。フナベリは舞浜高校の校長先生ということまで明かされた。

 『ADP』のために声も新録。花澤は「17歳のときの声を出さないといけないんですよね(笑)」と、こちらは楽しげな感じだった。

 イベントも終盤になったことが伝えられたが、浅沼は「(時間が)足りないですよ!」と、後ろ髪を引かれるような思いがあるようだったが、締めへ。

 下田監督は、「10周年という事で、夏から秋に向けていろいろありますのでよろしくお願いします。そして、ここで終わりたくはないので、その先に向かえるようがんばります」と、10周年プロジェクトへ向けて意気込み、花澤は、「10年経ってこうやってみなさんにお会いできて本当にうれしいです。それぞれ『ゼーガペイン』を知った時期やハマった時期は違うと思うんですが、こうやって集まって頂けて、熱量もすごい感じて、いろんなことが動き始めるんだなって胸がいっぱいです!このイベントのために当時のスタッフさんたちも裏にいっぱい集まっているんです。それだけ多くの人が愛情を持って、これからまた盛り上げていこうというのが嬉しいです。ADPは自分のパワー全開で演じさせて頂けたら。今後の展開を支えてくださったら嬉しいです。よろしくお願いします!」と、呼びかける。

 そして浅沼は、「TVシリーズ放送前、10年前の東京国際アニメフェアのメインステージに出演した時は、香菜ちゃんは当時の高校の制服で出て、僕はガッチガチで。アフレコもやったことのない男とうら若き女子高生の2人で登壇して、会場の『誰やねん?』空気がすごくかったです(苦笑)。、それが10年前でした。僕はその先も声の仕事を続けられると思っていなかったので、10年経ってこのステージでみなさんにお会いできると思っていなかった。ですので、キョウみたいに言うと『ありえねぇ!』という感じです。またみなさんに楽しんで頂けそうだということで、とてもワクワクしているし、10周年という節目に身が引き締まる思いです」と、思いの丈を話していた。

 ラストは『ゼーガペイン』イベントではおなじみの「エンタングル!」という掛け声を観客、キャストともに一緒に叫んで『リトルグッバイ』の楽曲が流れる中、終演を迎えた。

 ※記事内画像は(C) サンライズ・プロジェクトゼーガ

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AnimeJapan 2016内でゼーガペインステージが開催!