ゲームのよくある舞台設定に「文明社会が崩壊した後の世界」というのがあります。中でも多いのが「大きな戦争がきっかけ」というもの。例えば、有名な作品では『Fallout』シリーズが挙げられますね。今回は、こうした「文明社会が滅んだ後の世界が舞台のゲーム」を紹介します。

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●『Fallout 4』(ベセスダ・ソフトワークス)

先ほど例にも挙げた『Fallout』シリーズの最新作。2015年12月17日に発売されました。プレーヤー核シェルター冷凍睡眠から目覚めた主人公を操り、核戦争で崩壊した世界を舞台に連れ去られた子供を捜します。崩壊後の世界は緑の景色は全くなく、水や土壌も汚染されています。さらには巨大化した昆虫やミュータント、そして盗賊が襲い掛かってきて、これらを退けながらの冒険になります。最新作だけあってそのグラフィックは美しいのですが、荒廃した世界がよりリアルに感じられるため物悲しさも倍増。プレーしながら「こんな世界にはなってほしくない」と思ってしまうでしょう。

●『TOKYO JUNGLE』(ソニー・コンピュータエンタテインメント)

2012年の6月にPlayStation3で発売されたアクションゲ-ム。何らかの出来事が原因で人がいなくなり、荒廃してしまった東京を舞台に、プレーヤーはそこに住む動物を操り「生き抜くこと」を目指します。選べる動物はイヌやネコといった愛玩動物からトラやライオンといった猛獣までさまざま。またイヌも1種類ではなく、チワワや柴犬など複数の種類があり、それぞれで難易度が異なります。ゲームはひたすら生き抜くためのサバイバルと、人類消滅の謎に迫るストーリーの2つ。イロモノかと思いきや、やり応えのある硬派なゲームでした。

●『The Last of Us』

2013年6月20日に発売されたPlayStation3用ゲームソフト。後にPlayStation4HDリマスター版が発売されています。寄生菌のパンデミックにより崩壊した世界が舞台となっており、プレーヤーは主人公のジョエルを操り、「世界を救う鍵を握る」とされている少女を守りながらサバイバル生活を送ります。本作は『Fallout』のような核戦争後の世界とは異なり、植物が青々と生い茂った世界になっています。人工物と自然とのマッチが絶妙で、廃虚好きにはたまらない世界観です。

●『メタルマックス』

1991年5月24日に発売されたファミリーコンピュータ用ソフト。荒廃した近未来の世界が舞台となっており、プレーヤーは賞金首を倒すハンターとなり、戦車を駆って旅をします。この作品の特徴は「とにかく自由」であること。一応賞金首を倒して名声を上げるという目標はあるものの、アプローチは自由。数多くある寄り道を楽しみながら、冒険を進めることができました。シリーズ作も同じシステムとなっており、人気シリーズとなりました。

●『メトロ2033』

2010年にXbox360、そしてPC用として発売された一人称視点のアクションシューティングゲームです。この作品も文明社会が崩壊した後の世界が舞台となっており、主人公となるのはロシアモスクワ地下鉄の駅で細々と暮らす男性。プレーヤーは彼を操作し、凶悪なミュータントのいる地上世界を冒険することになります。ゲーム的には『Fallout』に似ていますが、より寂しさを感じさせる世界観と緊張感のある内容になっています。若干のオカルト要素も、作品を盛り上げる重要なポイントでした。

文明社会が滅んだ後の世界が舞台となっている名作ゲームを紹介しました。『Fallout 4』『The Last of Us』あたりは、その独特の世界観ゆえに敬遠する人も多いタイトル。しかし、食わず嫌いをせずに一度やってみると、細部まで作り込まれた世界観にハマってしまうかもしれませんよ。

(中田ボンベ@dcp)