社会人になって自分の暮らしが安定すると、改めて親孝行をしたくなるという人も多いでしょう。生活すること、子どもを育てることの大変さが分かるようになると、今までよりも両親への感謝の気持ちが強くなるのではないでしょうか。そこで今回は、社会人になって実践したことのある親孝行について聞いてみました。

■感謝の気持ちをプレゼントに込めて

・初給料で両親に食事をごちそうした。停学に何回もなり学校に来て先生に頭を下げてくれ、心配ばかり掛けたので安心させたかった(男性/40歳以上/建設・土木)
・旅行先から喜びそうなものを送っている。実家になかなか帰らない分、何か形にした方が良いと思ったから(女性/36歳/小売店)
・誕生日にはプレゼントや食事会をする。結婚して子どもも生まれて親のありがたみがわかった(男性/27歳/医療・福祉)
・両親に人間ドックをプレゼントした。病気の早期発見をして、健康のために受けてもらいたかった(女性/38歳/医療・福祉)

初任給や初ボーナスで親へプレゼントというのは、きっと親にとって喜びもひとしおでしょう。子育ても一区切りがついたという証になりそうですね。

■顔を合わせること自体が親孝行

・毎年、親を旅行に連れて行く。今までの苦労を見てきたから(男性/40歳以上/商社・卸)
・実家に帰省したときにお墓掃除に一緒に行くこと。実家に居た頃は気づかなかったけど感謝の気持ちを込めて(女性/34歳/医療・福祉)
・孫を頻繁に親のところへ連れて行く。お金やプレゼントよりもそれが一番親が喜ぶ(男性/36歳/小売店)
・親父と時々飲みに行く! 離れて暮らしているからたまにしか行けないから(男性/40歳以上/その他)

プレゼントもうれしいですが、親にとっては子どもや孫と会えること自体が大きな喜びになるものでしょう。顔を合わせる時間を作ることは、何にも勝るプレゼントになりそうです。

■これまでのお返しに仕送り

・毎月、こづかいをあげている。少しでも、親の負担を減らしたいから(女性/40歳以上/学校・教育関連)
・毎月の仕送り。自分で稼げるようになって経済的に余裕ができた(男性/40歳以上/団体・公益法人・官公庁)

社会人になって自立して、少しでも仕送りをして育ててもらった感謝の気持ちを伝えるというのは、一つの親孝行の形ですね。親にとっても経済的に助かるだけでなく、気持ちが通じ合う部分があるのではないでしょうか。

■こんなことも親孝行になる

・甘えることも親孝行と心得、親のやってやりたい気持ちを断らないようにしている。いつまでも親にとっては子どもは子どもだから(女性/37歳/機械・精密機器)
・健康で生きてるだけで親孝行。幼少期より怪我が多く、成人しても怪我で入院することがあったので(男性/40歳以上/自動車関連)

いくつになっても子どもとして親に接するというのも親孝行になるようです。「ちゃんとご飯食べるのよ」、「夜道は危ないから気をつけてね」といった気遣いの言葉も、「もう大人なんだから大丈夫よ」とはねつけるのではなく、親の気持ちを理解して「ありがとう」と返したいところですね。

親孝行には様々な形があるようです。親孝行をしたい気持ちはあるけれど、いざやろうという気持ちになかなかなれない人もいるでしょう。そんな場合でも、顔を見せてあげることも親にとってはうれしいはず。コミュニケーションをたくさん取って、感謝の気持ちを態度で表すと良いかもしれませんね。

ファナティック

マイナビ学生の窓口調べ
調査日時:2016年◯月◯日~2016年◯月◯日
調査人数:社会人男女409人(男性206人、女性203人)