アメリカの空港で、女性が違法ドラッグを体内に隠し持ち込んだとして逮捕された。世界的に薬物汚染が深刻な昨今、この手のニュースは残念ながら溢れている。ドラッグ規制の穴を抜けるために運び屋たちは手を尽くしており、体内に隠すという方法ももはや珍しくはない。しかし、重さにして「約1kg」もの薬物を自らの体の中に潜ませて運んでいたとしたらどうだろう。「またか」と聞き流すには衝撃的すぎるのではないだろうか。
米CNNの報道によると、このほどアメリカのデトロイト・メトロポリタン国際空港で逮捕された32歳のシェリファット・ラミディ（Sherifat Lamidi）は、身体の中に2.5パウンド（約1kg）のヘロインを隠し持っていたそうである。ソーセージのような形をしたパッケージに入れられた状態で見つかったヘロインは合計91パックにものぼり、関係者は女性の体内にあった薬物の量に騒然とした。
空港の国境警備隊が、到着にさいし彼女に詳しい検査をしようと呼び止めたところ、女性が違法ドラッグを運んでいることを認めたために逮捕に至ったこの事件。当局は女性を医療機関に連れていき、女性は医者の監督のもと、91パックの「体外への排出」を終えた。どのように排出したかは伝えられていない。
CNNの記事のコメント欄には、「91パックを"体外に排出"って......。俺だったら証拠を集める側には絶対なりたくない」「うえ。こんな"パッケージ"に入れられた薬、私だったらいらないような」「体内でパックが破れなくてよかったわね」などのコメントが寄せられている。「彼女はホットドッグ大食い大会に出たほうがいい、絶対勝つだろ」「これ、ギネスは知ってんの？」など、中には女性を賞賛（？）する声もあがっており、やはり「91パック」という数字は、アメリカ人にとっても衝撃的だったようだ。
現行犯として逮捕されたこの女性に対する起訴手続がどうなるかは未定だが、どんな処分が下されるにしろ、今後はその根性を別の道で生かしていただきたいものである。
＜事件を報じた米メディア＞
Authorities: Woman carried 91 heroin pellets in body - CNN.com
（古川仁美）
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