酷道という言葉があります。文字通り、酷い道という意味を持ちます。ですが、この言葉は国語辞典には載っていません。

打ち間違い?

酷道とは、国道と同じ読みを持つ言葉です。国道なのに、酷い道であるという状態を指す言葉です。もともとは一部の国道好きの人たちの間で使われていた言葉ですが、現在では一般に定着しつつあります。

本当にあるのか?

酷道は全国随所に存在します。代表的なものは、青森県の北端にある国道399号線でしょう。この国道は、竜飛岬の部分が階段になっているのです。階段国道の通称で知られており、観光名所になっています。なぜ、階段が国道に指定されたのかといえば、地形図をもとに、現地調査がなされずに国道に指定されたためとも言われています。

整備されていない道

階段国道は極端な例としても、酷道は全国各地に存在します。パイバス線などが整備される前に、とりあえず国道を指定したといった場合にそうした酷道が出現します。千葉県を通る国道410号線などは、国道なのに素掘りのトンネルがあることで知られています。その他、未舗装区間があったり、車が通れない道があったりと酷道は全国各地に存在することで知られています。

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