休日は家に閉じこもってしまい、「気が付いたら誰とも話さないで一日が終わってしまった……」という一人暮らしの人もいるのではないか。「教えて!goo」にも、「もしも一週間誰とも話さないでいたら?」という質問が寄せられていた。

この質問に対し、「あまり、何も変わらないと思います」(dulatourさん)、「現代人なら『1週間誰とも話さない』ぐらい珍しくないでしょうし、それで何がどうなるということもないでしょう。」(RMTさん)という意見が寄せられた。一方、「独り言が多くなってストレスが溜まってうつ症状になりかねない状況になると思います」(coverflyさん)と、自らの実体験を踏まえて注意を促す意見も。実際、誰とも話をしないことは心身にどのような影響をもたらすのだろうか。メンタルカウンセラーの平澤一美さんに聞いた。

■誰とも会話しない状態が続いた場合に起こる心理的影響

「一言も話していない、あるいは声を出していないという前提ですが、気がついた時には、気持ちが落ち着かず不安な状態になることが考えられます」(平澤さん)

やはり、少なからず心理的にマイナスの影響があるようだ。こうした影響は、人と会話をしなくなってからどれぐらいで現れはじめるのだろう。

「3日目くらいから、社会とのつながりを感じられず孤独な気持ちになることがあります。仮に1週間続いた場合は、将来が不安になったり自信喪失感が強くなったりするでしょう。生きがいを感じられなくなるというようなこともあると思います」(平澤さん)

口をきかない状態が長く続くほど、深刻な状態になっていくようだ。自信を喪失して生きがいも感じられなくなると、うつなどの心の病に発展しかねない。一人暮らしの会社員や学生だけでなく、家族や親類と離れて暮らす高齢者なども危険だ。

■とにかく「声」を出そう

こうした状態に陥らないようにするには、どうすればいいのだろうか?

「例えば、コンビニの店員さんなどと会話をするだけでも、ある程度の対策になるでしょう。声を出すと横隔膜が収縮し、内臓がマッサージと同様の刺激を受けます。すると、血流が良くなり新陳代謝も活性化されるのです。こうした身体に及ぼす好影響に合わせ、気持ちも前向きになりますよ。たとえ相手が店員さんであったとしても、人と関わりを持つことで脳のいい刺激となります。生きがいや張り合いも出てくるので、精神的には健康になるでしょう」(平澤さん)

少しぐらい誰とも話をしなくても平気だと油断していると、心身に悪影響を及ぼしかねない。今はSkypeLINEなどの無料通話アプリもある時代である。つい誰とも話さずに一日を終えてしまいがちな人は、これらのツールの活用を考えてみてもいいのかもしれない。折りしも大型連休を控えた今、連休明けに「そういえば休み中、誰とも話さなかった」とならないように気をつけよう。

■専門家プロフィール:平澤 一美
メンタルカウンセラー。ダイエットコーチンサポート、学生や社会人を対象にしたコーチング講座、女性向けワークショップなどを精力的におこなっている。相談者の状態、状況に合わせた会話を意識してのカウンセリングが得意。

教えて!goo スタッフ(Oshiete Staff)

一日中、誰とも話さずに終わることが心身へ与える影響