仮面ライダーオーズ/OOO』が終了して半年以上が経ちました。

左右に分かれて変身パターンを変えた『仮面ライダーW』の衝撃を上回る、頭部・腕部・脚部の3パーツで変身パターンを変えた斬新なオーズの姿に、「次はどんなコンボ必殺技を繰り出すんだろう」とワクワクしたファンも多いはず。

そんな『仮面ライダーオーズ/OOO』の変身コンボを網羅した写真集『DETAIL OF HEROES 06 仮面ライダーオーズ/OOO特写写真集 OOOオーズ』が、3月30日に発売されます。

この写真集の見どころは、何といってもオーズとバースのいわゆる“中の人”による撮り下ろし写真集ということでしょう。ただし“中の人”は“中の人”でも、映司や伊達を演じた渡部秀さんや岩永洋昭さんではなく、スーツアクター高岩成二さん、永徳さんが、それぞれオーズやバースなどのスーツを着てポージングしている写真集なのです。本物ならではの迫力はさすがのひと言に尽きます。

高岩さんといえば今更記者が語るまでもなく、『仮面ライダーアギト』以降ほとんどの主役ライダースーツアクターを務めている、まさに平成仮面ライダーといえばこの人、というアクターさん。『555』のちょっとハスに構えた巧のしぐさや『電王』、『フォーゼ』などで見せるコミカルな演技など、スーツに隠れていながらそれぞれのライダーの個性をいかんなく引き出すことでファンから根強い人気をほこっています。

また、永徳さんといえばここ近年ではすっかり“2号ライダー”が定着してきたスーツアクターさんですが、過去の作品では主役以外のライダーを複数こなすこともあり、それぞれの役を演じ分けることにかけて定評のあるアクターさん。蹴り技が特にすばらしく『カブト』のキックホッパーなどはまさにハマり役でした。

そんなおふたりが実際にライダーのスーツをまとって撮影に臨んだこの写真集。ポーズひとつひとつがいちいち決まっていてカッコイイ……もう「カッコイイ」のひと言で片付けたくないくらいにカッコイイんです! 記者はお気に入りのタジャドル コンボのページを開いた瞬間、思わずフリーズしてしまいました。

また、各コンボのパーツをさまざまな角度から撮影しており、

「えっ、タカヘッドの裏側ってそんなふうになっているの?」

「それぞれメダルによって手のひらも違うんだ!」

ティラノレッグの足の裏ってこんな模様がついていたのか!」

など新しい発見がたくさん。各パーツの裏話も盛り込まれており、すみからすみまで楽しめるようになっています。

さらに本編では公開されなかったフォームや映画のみで公開されたフォームまですべてが掲載されているので、「このフォームは出なかったけれど組み合わさったらどうなるんだろう?」という疑問も解決します。

オーズだけでなく、もちろんバースの写真も見どころ満載。なんとバースが装着した各ユニットがすべて掲載されています。カッターウィングの閉じた状態、キャタピラレッグの静止した状態など、テレビのなかではめったに見られなかった形でそれらを見ることができるのも、写真集のおいしいところですね。

後ろのほうにはライダーやベルト、カンドロイドなどのデザイン画のほかに、東映プロデューサーやバンダイ担当者、キャラクターデザイナーのインタビューもあり、実に内容の濃い1冊となっています。

オトナの特撮ファンのための究極写真集と銘打たれたこの1冊。オーズファンなら必見です!

画像:(C)2010 石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映

『DETAIL OF HEROES 06 仮面ライダーオーズ/OOO特写写真集 OOOオーズ)』
発売日:2012年03月30日(金)
定 価2940円(税込)
装 丁:A4判・ハードカバー・オールカラー88ページ
発 行株式会社ホビージャパン