国際交流に関心を持っている大学生のみなさんは、日本語と英語の違いについて興味を持ったことはありますか? 留学生や海外の人と話すときに「コミュニケーションの方法の差」を感じたことがある人も少なくはないかと思います。今回は、国学院大学 国際交流サークルCha×chaの元メンバー(22歳)に、「外国人とコミュニケーションをする際に知っておきたいこと」「日本語と英語の違い」について聞いてみました。


■「英語はなんとなくで伝わる」という人がいる理由

「英語を話せないのにコミュニケーションができている」「雰囲気で伝える」という話を聞いたことがありませんか? 言語の力を使わなくても、なぜ気持ちが伝わることがあるのでしょうか。まずはその理由について国学院大学 国際交流サークルCha×chaの元メンバー(22歳)はこう言います。

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「まず、英語を話す人と日本語を話す人、外国人と日本人の違いについては、ボディランゲージ、ジェスチャーの大きさの違いがあると思います。海外の人はかなりボディランゲージが大きめですよね。身振り手振り、動きで話の内容を表現するということに慣れているというのは大きな違いの一つだと思います。」

■日本語と英語の性質の違い

また、日本語と英語の機能的な違いも、コミュニケーションの方法の大きな違いになっていると言います。

「日本語と英語の大きな違いは、日本語には敬語があるけど、英語には敬語がないという点があると思います。日本語には敬語という概念があるので、相手の年齢や立場がわからないと距離を縮めて話しにくい。ですが、英語には敬語の概念がないので、最初からフランクに、いいたいことを直接いうことができます。それに、文法の構造的にも結論までに速く到達するので、無駄な前置きはありません。そういう点が、意見の主張のしやすさだったり、フランクなコミュニケーションにつながっているんだと思います。」

■直接的な言葉だからこそ、身振りが大きい

また、敬語がない点や、主張のしやすさ、結論までの到達の速さが、身振り手振り、ボディランゲージの大きさにつながっているのでは? とも説明してくれました。

「これは僕の考えですが、意見が直接的、前置きや敬語など、言葉での表現をすることが少ない分、英語を話すときにはボディランゲージ、つまり身体のジェスチャーや表情で、言葉の外にあるニュアンスや感覚を表現しているんじゃないかなと思っています。言葉は直接的で端的な分、それをボディランゲージで補っているんじゃないかと。だから日本人に比べて、外国人のほうが大きな動きで、表情豊かに話すのではないですかね。」

今回は、日本語と英語の違いを文法的な点から、表現の方法の点まで、幅広い視点で教えてくれました。たしかに身振りが大きかったり、言葉は直接的であってもフランクさや感情が伝わるのは、日本人とのコミュニケーションの差なのかもしれません。大学生のみなさんは、外国人や海外経験の長い方と話すときに意識してみてはいかがでしょうか。

国学院大学 国際交流サークルCha×cha メンバー(22歳)
中学高校時代から英語が得意だったことから国際交流に興味を持ち大学2年の終わりにサークルに入る。サークルでの国際交流の経験から、その後留学を決意。現在は英語でのコミュニケーションにも慣れ、外国人の友人も多数。
リンク:http://ameblo.jp/k-chaxcha-2011/