「緑のジャンヌ・ダルク」小池百合子氏が、東京都知事になることになりました。
一番最初に「冒頭で都議会を解散します」と公約をしたときはぶっ倒れましたけれど、それでも途中から軌道修正。東京都の古い体質との戦いを前面に押し出し始めてからの風の吹き方は、かつての師匠である小泉純一郎氏を彷彿とさせるものでした。
今回の都知事選は皆さんもお分かりの通りで、最大の功労者は……変な話ですが、石原親子であることは言うまでもありません。
まさかの
「小池百合子を応援した人間は、親族に至るまで除名する」
という信じられない暴挙連絡をした石原伸晃氏。完全に自民党東京都連って、どんな怖い組織なんだよ、と多くの方々に見事な広報をいたしました。
「この厚化粧の女が……」
と言い放った石原慎太郎氏。お見事の一言。それまで女性支持がそこまで多くなかった小池百合子氏に、「老害ジジィどもと戦うジャンヌダルク」のイメージを完全に確立いたしました。バックに電通でもついてんじゃなかろうか、と言いたくなるほどの圧倒的な加勢。石原親子の恐るべきキラーパスを受けて、小池陣営の支持は日増しに増大していきました。
だって、東京自民党都連キライの方々も
おっさんからセクハラ・暴言を受けまくってる女性陣も
みんな応援に回ったんですから、これは強い。私、今でも心のどこかで「石原親子は実は小池百合子応援団なんじゃないか」と疑ってるほどです。それほどの見事なサポートでした。
さて、小池百合子さん……今後どうするのか……。
はっきり言って、普通に行けば党から「除名」される前に「離党」するのが筋のはずなんですが……なんだかんだ言いながらいまだに離党してないですもんね……。その辺りが「本当に改革する気があるのかまだ疑わしいところ」なんですけれど、この辺りは小池さん自身が風を見極めているところなのかもしれません。
さて、8年前に大阪で起きたような旋風を巻き起こすことが出来るのかどうか……。個人的にはそこまでは無理だとみていますが、これで五輪のくだらない利権構造が少しでも解き明かされればいいとは思っていますが……。
長谷川豊（Hasegawa Yutaka）
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