6月9日に現役引退を表明した元デンマーク代表のダニエル・アッガー氏が、同国に下水道サービス会社「KLO AGGER」を設立した。デンマークメディア『KRALSPOR』が12日に報じている。

 昨シーズン限りでの現役引退を表明したアッガー氏。リヴァプールで長きに渡って活躍した31歳は、キャリアを始めた母国のブロンビーIFで選手生活に終止符を打った。31歳という年齢での引退決断は驚きをもって受け止められたが、デンマークメディア『Jyllands Posten』でのインタビューによれば、アッガー氏は鎮痛剤の過剰摂取を余儀なくされていたという事情を明かしている。

 選手としてのキャリアを終え、アッガー氏が選んだのは経営者への転身だった。報道によると、同氏は約400万ユーロ(約4億5000万円)を設立費用として投じ、下水道サービスを展開する企業を立ち上げたという。同社の公式HP(http://www.kloagger.dk/)も開設され、事業内容が紹介されている。

 アッガー氏はブロンビーIFの下部組織出身。2004年に同クラブでプロデビューを果たすと、2006年1月にリヴァプールへ移籍した。2013-14シーズンには副キャプテンを務めるなど主力選手として活躍し、在籍8年半でプレミアリーグ175試合に出場。2014年夏に古巣ブロンビーIFへ復帰し、昨シーズンは公式戦25試合出場1ゴールを記録した。

昨季限りでの現役引退を表明したアッガー氏 [写真]=FrontzoneSport via Getty Images