世界で初めて開業した高速鉄道は、日本の新幹線だ。1964年東京五輪に合わせて開業した東海道新幹線が世界初の高速鉄道であり、日本はその後、長期にわたって高速鉄道の総延長で世界一を維持してきた。

 現在、中国高速鉄道の総延長は1万9000キロメートルを超え、世界一となっている。さらに中国は2020年までに総延長を3万キロメートルまで伸ばす方針であり、高速鉄道網をさらに拡充する計画だ。

 中国メディアの今日頭条はこのほど、中国高速鉄道は世界的に見て「後発中の後発」であるにもかかわらず、総延長や速度の点ですでに新幹線を大きく上回っていると主張し、「中国高速鉄道は技術、規模、速度、営業距離のすべてで世界最高」であるなどと主張した。

 記事は、日本が1964年新幹線を開業させたことを指摘する一方、中国は「わずか10年程度で新幹線を全面的に追い抜いた」と主張。高速鉄道の発展ぶりを見ると「感慨深いうえに、祖国が日増しに強大になっていることを実感する」と論じた。

 さらに、同記事には中国のネットユーザーから数多くのコメントが寄せられており、「昔は新幹線が憧れだったが、今はわが高速鉄道以下の存在だ」、「中国高速鉄道はまさに“青は藍より出でて藍より青し”だ」といったコメントがあった。

 中国高速鉄道には新幹線をはじめとする他国の技術が採用されているのは周知のとおりだが、日本企業が中国側に技術を供与する際、「中国国内での使用に限定する」という条件を付していたという報道もある。だが、中国は「新幹線などの技術を消化・吸収し、再構築したものが中国高速鉄道である」などと主張しており、供与された技術をそのまま使用しているわけではないため、問題もないとの立場を取っている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)Yang Yu/123RF.COM)

新幹線の技術も使われている中国高速鉄道は「青は藍より出でて藍より青し?」