日本を訪れる中国人旅行客の多くは、「日本人は民度が高いため、ゴミをポイ捨てしない」と称賛する。だが、中国メディアの騰訊は27日、「日本人は民度が高い」といった表現はすべての日本人に該当するものではないとし、日本でも「目も当てられないほどゴミが散乱する時がある」と伝えている。

 記事は、2015年のクリスマスに東京渋谷のスクランブル交差点で撮影されたという写真を複数掲載し、たくさんの若者が集まった後のスクランブル交差点や渋谷のセンター街付近はゴミが地面に散乱していたと指摘。さらに、その様は「台風が過ぎ去った後の光景より悲惨」なほど散らかっていると伝え、「これは本当に日本なのだろうか」と疑問を投げかけた。

 渋谷のスクランブル交差点サッカー日本代表の試合やハロウィンなど、大きなイベントがあるたびに多くの若者が集まるが、記事はこうしたイベントで人が集まるたびに、大量のゴミが投げ捨てられると伝えつつ、「これだけたくさんのゴミを捨てられて、渋谷の人びとは激怒しているに違いない」と指摘した。

 中国のネット上では「日本は中国とは比較にならないほど清潔」だと評価する声は多いが、「たくさんの若者が集まった後の渋谷は中国より汚い」との見方を示している。

 記事が、ゴミが散乱した渋谷の街の写真を掲載したのは「日本人の民度は決して中国人が絶賛するほど高いわけではない」と主張したいがためだろう。ゴミが散乱した渋谷の写真を見れば、「日本人は民度が高いため、ゴミをポイ捨てしない」と称賛していた中国人たちも、もしかしたら考えを変えてしまうかもしれない。今年のハロウィンやクリスマスでは同様のトラブルが起きないよう、1人1人が気をつけたいところだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

これは本当に日本なのか?イベント後の渋谷、ゴミの酷い散乱ぶり=中国メディア