少し前にニューヨークの寿司屋ではゴムやビニールの手袋で握ることが義務化され話題になった。衛生についての考え方が国によって違うのは当然だが、日本人の中でも大きな差があるものなのだろうか。「教えて!goo」を調べてみたところ、「寿司って汚くて食べれなくないですか?」という投稿があった。

質問者のinosaurrexblackさんが見たアンケートには、他人が握ったおにぎりは食べられないという人がかなりいて、その理由に「ばい菌がついてそうで苦手」「見ず知らずの人が触れた物は食べたくない」などが挙げられていたのだという。いまの時代、他人の手で握られた寿司も同様に食べられない人が多いのではないかと疑問を投げかけている。

■ほとんどの人が気にしないで食べている

「これは別に、そういう人が増えた、というだけで、食品(寿司等)が以前より不衛生になったという話ではないので。食べられない人は食べなきゃいいだけで、私は普通に食べます」(rabbit_9999さん)

「私は大丈夫です 精神的な物ですね お寿司屋は大将との人間関係 嫌なおっさんなら二度と行かない(勿体ないので食べる)理髪店もそうです 大衆理髪店は少し嫌です」(akkumaさん)

というように、回答者のほとんどが気にせず食べているようだった。また、衛生的に問題がないかについてだが、

パティシィエをしており衛生管理には、多少慣れています。まずご質問にお答えするとボクは、食べられます。平気です。人間の手のひらは、高級店の職人でも一般の方でも同じだと思います。特別 高級店の職人の手が雑菌が付着しにくいなどあり得ないと思います。お握りにしてもお寿司にしても ごくごく普通に手洗いすれば十分に衛生的だと思います」(gillleさん)

とプロの方も言っているので安心していいのではないだろうか。あまり菌を毛嫌いして潔癖症になるといろいろ問題があるようで…。

■菌を気にしすぎる人は人生が楽しめない?

「他人が触れた食べ物が食べられないなら、全ての食材を自給自足して、自分で調理するしかない。 それができない連中は飢え死にしてもしょうがないね。 でも、そんな連中に彼氏や彼女ができたらどうするんだろう? 人類は滅亡に向かっているんだろうか?」(kantansiさん)

「電車のつり革や、ドアノブに触れた自分の手の方が、回転寿司の寿司より圧倒的に汚いです つり革につかまった後に、毎回手洗いする人は少なくて、そのまま鼻や口を触ると、ばい菌は体内に入ります」(もりぞうさんさん)

「潔癖は人生を面白くない物にします。キスも避けましょう」(akamegane4さん)

などなど、あまりに菌を気にしすぎると、外食はもちろん外出も恋愛もできないのだ。人生を楽しく過ごすには雑菌は気にしないことも大事なのかもしれない。必要最低限の衛生は心がけておきながら、無害な雑菌とは共存して生きていく心構えでいた方が幸せな人生を送れるだろう。

花守深雪(Hanamori Miyuki)

【きれい? 汚い?】他人が握った寿司、食べられますか?