名作グリム童話白雪姫」をもとに、これまでのイメージを一新させたアクション・アドベンチャー大作「スノーホワイト」。同作の日本語吹替え版声優として、女王ラヴェンナ役を演じる女優の小雪と、ハンターのエリック役を演じる俳優の椎名桔平が5月16日、都内でアフレコ収録を行った。

出産後、復帰1作目となる小雪は今回のアフレコについて「実写映画のアフレコは初めてだったので、今回は本当に楽しみにしていました」とコメント。椎名も洋画アフレコは初挑戦で、「人が演じたもののアフレコは難しいですね。基本は自分の呼吸で演じますが、監督の的確な指示があったおかげでやりやすかったです」と、普段の俳優業とは違う苦労を感じたそうだ。

特に難しかった点として、小雪は「自分も同じ俳優という仕事をしているので、どういう思いで芝居をされているかがわかるのであわせようと思うのですが、言語が英語と日本語で違うところが難しいですね。英語は的確に物事を伝える言語ですし、日本語は後ろにどんどん補足できる言語ですから、どう伝えていけばよいかすごく考えました。でも、難しいことに出会えるのは勉強になりますので、よかったと思います」と“英語と日本語の違い”を挙げ、一方の椎名も「小雪さんがおっしゃったように、英語と日本語の違いは感じます。同じ尺で言わないといけないというのは、普段の芝居では考えないことなので難しいですね」と、小雪と同様の感想を抱いたようだ。

誰もが知っている「白雪姫」という題材を演じるにあたり、注意したことや参考にしたことについては、小雪は「シャーリーズ・セロンが楽しんで演じているのをすごく感じるので、そのイメージを変えないで伝えようと思いました。今までと違う解釈のストーリーで女王の人生や、椎名さん演じるハンターの描写も詳しく出てくるので、おもしろいです!」、椎名は「童話の中で、ハンターのキャラクターはあまり印象にないのですが(笑)、姫を救う役というのが好きなので、楽しく演じました」とのこと。また、小雪が演じたのは“悪の女王役”だが、夫の松山ケンイチは「今までにやったことのない役だからおもしろいんじゃない?」と言ってくれたそうだ。

ちなみに、過去にも共演経験がある2人。互いについて小雪は「(椎名とは)ずっと前にテレビドラマで共演してから今回久しぶりに会って、ベビートークで盛り上がりました」、椎名は「そうなんです。僕からは子育てのアドバイスもしましたよ!」と、久々の再会では、子育てトークに花が咲いたという。

映画「スノーホワイト」は6月15日(金)TOHOシネマズ 日劇ほか、全国ロードショー。


☆映画「スノーホワイト」ストーリー

ある王国。マグナス王が死んで、女王ラヴェンナの統治に変わると平和な国は荒廃し、世は乱れていった。女王は永遠の美と若さに執着し、毎日鏡を眺めてはこう問いかけていた。

「鏡よ、鏡。この世でいちばん美しいのは誰?」
「もちろん女王様です」

しかし、ある日、鏡はこう言った。

「この世でいちばん美しいのは女王様ですが、やがてあなたよりも美しい娘が現れます。その時、娘の心臓を食べれば、あなたは永遠の美と若さを手に入れ、不死身となるでしょう」

その娘が自分の継娘スノーホワイトと知った女王は、彼女を城の塔へ閉じ込め、時が熟するのを待った。

7年後、ついにその時が来る。ところが、スノーホワイトは塔から脱出を図り、深い森の奥へとひとり逃げ込んだ。女王は森に詳しいハンターのエリックを雇い、何が何でもスノーホワイトを捕えるように命じるのだった…。