宵の明星こと金星が、2月17日に最も明るく見える「最大光度」を迎える。

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国立天文台によると、最大光度時の金星の明るさは、1等星の約170倍も明るいマイナス4.6等に達する。そのため、肉眼でも夕方から宵の早い時間帯にかけて、西の空に明るく輝く金星を見ることができる。また、望遠鏡を使うと三日月のように欠けている様子まで観察することができる。2月中はマイナス4.6等の明るさが続くため、2月17日の天気が悪くても、目にするチャンスは多い。


金星は、地球より太陽に近い内側の軌道を回っているため、月のように満ち欠けして見える。しかし、金星が満月のように欠けが少なく見える時は、地球から遠く離れてしまい、金星自体が小さく見える。そのため、実際に最大光度になるのは、より地球に近づき、三日月のように欠けるタイミングとなる。金星が最も地球に近づく3月25日を過ぎると、宵を照らす宵の明星は、夜明け前の東の空で明けの明星となる。

国立天文台ホームページより