ザンビアのサウス・ルーアングワ国立公園で、小鳥たちからバスのように乗られているカバが目撃された。威厳すら感じさせる表情でたたずむカバの背は安心できるのか、止まっている小鳥の数は20羽程はいるかと思われる。なお、この鳥はウシツツキの一種で、この事態には理由があるのだ。海外メディアMirrorOnlineが報じた。

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 この画像を撮影したのはオーストラリア人の野生動物写真家のマーク・モル(58)。「カバとウシツツキはしばしば相互利益のある関係を結んでいる」とモルは語る。ウシツツキがカバの背中のダニや寄生虫類を食べることで、カバは虫駆除ができ、ウシツツキはお腹が満たされるのだ。

 モルは「特に気にっているのは、カバの頭をしっかりとらえている写真です。水から上がったカバがどれだけ圧倒的なのかを見ることができるので」「暑く乾燥した時期が長引き、水位が下がるにつれ発生するメス争いや縄張争いのため、このカバは群れからちょうど追い出されたところ」と続けた。

 また「正面から写した写真があるのですが、一瞬このカバが私たちの車に突進してくるんではないかと思いましたよ」と加えた。

カバが鳥の移動手段に?でも実はウィンウィンの関係だった!※「Mirror Online」のスクリーンショット