中国では日本が再び軍国主義を復活させるのではないかと警戒する声が根強く存在する。それだけ、中国人たちが日本を信用していないということなのかもしれないが、中国人からすれば日本人は「中国人が持たない特性や文化」を持っているため、侮れない存在ということでもあるようだ。

 中国メディアの今日頭条は23日、中国人にとって日本は「高度に警戒すべき対象」であると同時に、「学ぶべき対象でもある」と論じる記事を掲載した。

 記事は、中国人にとって脅威に映る日本人の特性を複数挙げている。たとえば、日本人は他国の優れた文化や考え方を吸収し、自国の文化や考え方と融合させるのが上手だと指摘。これは日本が歴史上、中国や欧米から学びつつ、自国を成長させてきたことからも実証されていると言えるが、逆に中国人は自国の文化や歴史に誇りを持つあまりに、他国の文化を見下す傾向にあるのは事実だ。

 また、日本人が勤勉であり、物事に取り組むうえでは細部まで徹底的にこだわるという姿勢も、「中国人にはない特性」であり、脅威に映ると指摘。こうした姿勢があるからこそ、日本は自らよりも強大な存在から徹底して学ぶことができ、「青は藍より出でて藍より青し」という諺を体現するような成長を遂げることができるのだと論じた。

 さらに、日本人の野心も中国人にとっては脅威であるとし、天然資源が極めて少ないという不利な地理的な環境にありながら、日本はその野心で過去には他国を侵略したと主張。また、第2次世界大戦で敗戦し、焼け野原になりながらも、日本は意気消沈することなく、あらゆる機会を利用して再び世界の強国になったと指摘した。

 一方の中国人は自国の国土の大きさからか、何事も楽観視し、現状に満足してしまいがちであるとし、日本に比べて野心にかけるのが欠点であると主張。中国人が持たない特性を数多く持つ日本人に対し、中国人は高度に警戒すると同時に、積極的に学ぶ必要があるとの見方を示している。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

日本は「高度に警戒すべき国」、まさに「青は藍より出でて藍より青し」=中国報道