ある世代しか知らないメディアの代表格といえるものがMD(ミニディスク)でしょう。1991年ソニーによって発表され、2013年に生産が終了した商品です。およそ20年ほどの歴史しかありません。とはいっても、2000年代の後半はほとんど忘れ去られた商品だといえます。MDの全盛期90年代のなかばから、00年のはじめにかけてであるといえるでしょう。

どんな特徴が?

MDの特徴は、CDと同じ音質で音楽を録音できる点です。さらにカセットテープよりもコンパクトなため、保存や持ち運びにも特化していました。MD本体に文字を入力できる機能もあり、デジタルデータのため編集や入れ替えなども容易にできる点が特徴としてありました。

日本でしか売れなかった?

このMDは、日本企業であるソニーが開発したこともあり、日本独自の商品として浸透しました。海外展開もなされましたが、ほとんど認知されませんでした。さらにCDに代わるメディアとしてパッケージの音楽MDも発売されましたが、こちらもほとんど普及しませんでした。いまとなっては幻のメディアであるといえるでしょう。