5月からニコニコ動画の新バージョンニコニコ動画(Zero)」がプレミアム会員先行で公開されている。サービス開始から5年、ID登録者数は2725万人、プレミアム会員数は162万人にのぼる。いまや20代の4人に3人がニコニコ動画ユーザーなのである。

だからこそ、ここ1年で回線増強に力を入れてきた。「劇的に増やして現在は最大で400Gbps。一企業で400Gbpsの回線を引いているアホな会社は我々くらい」。ドワンゴ取締役夏野剛氏はニコニコ動画(Zero)のお披露目会見でこう語った。

ユーザーからは「サイトにつながらない」「イベントやったり、ニコファーレを作ったりしている場合じゃない」などと厳しい指摘が続いたという。5年前、YouTubeから切断された際は、2Gbpsの回線でレンタルサーバを使って、10万人限定でサービスを再開していたそうだ。「それから比べるとだいたい200倍くらいまで増やした」と代表取締役会長の川上量生氏は振り返った。


「実を言うと、これが参入障壁なんです。やっても儲かりませんよ」。通信会社に在籍していた夏野氏だからこそ、動画サービスハードルの高さを実感する。

「400Gbpsはすごい。やっぱり動画というフォーマットはものすごく回線を食うんです。一応僕らは黒字化しましたけど、簡単な気持ちで『ニコ動なんてちょっとテキスト流せば誰でも真似できるじゃん』なんて言えるものではない。サーバなどのハードウェアを伴い、回線もたくさん必要になるというのが、実は最大の参入障壁なんです」

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