視聴回数約1千万回以上! 今webで話題となっている“インターネットにまつわる動画”をご存知ですか?

「普段の生活の中からインターネットだけがなくなってしまった世界」という設定のもと、いつも何気なく使っている「インターネット」の役割を「あるもの」がこなすことで、「インターネットのすごさ」をシニカルな笑いとともに表現している動画なんです。

もしもインターネットがなかったら、ルート検索は……どうなる?

2015年に公開された第1弾から始まり、今回の第4弾でファイナルを迎えたこのシリーズ。
「インターネットがない世界」とはどういうものなのか、実際にのぞいてみましょう。

登場するのは、海外から日本へやってきたバックパッカーの観光客。

現在地から「お城」まで、“徒歩で行ける最短ルート”を検索しはじめました。

確かに、知らない土地で目的地までの行き方が分からない時は、「ルート検索」を使うのが一番早いですもんね!
しかし……この世界にはなぜかスマホはあっても……インターネットがない!
スマホで「検索」ボタンは押せたけど、その先はいったいどうなるのでしょうか……?

なんと、まさかの忍者が出てきました。
そう、「インターネットがない」この世界では、その機能に代わって、忍者がルート検索を行うのです

「俺の見つけたルートが最短だ!」と、互いに火花を散らす忍者たち。
果たしてどちらの忍者が先にお城に辿り着くのか!?
また、彼らが導き出したその驚きのルートとは!?

その答えは動画でチェックしてください!
 

他にも第1弾「社内メール篇」、第2弾「SNS篇」、第3弾「グルメ検索篇」の動画の中では、当たり前に使われているメールやSNSを、忍者たちが“クール&スマート”に、インターネットに代わってこなしています。
このシリーズの魅力は何といっても、そのギャップ
「SNS」や「グルメ検索」という “現代テクノロジーの象徴”に対して、それを遂行するのが、日本古来の文化である“忍者”であるというこのチグハグ感と、彼らが織りなすスマートでちょっぴりシュールな動き、このギャップに思わずクスッと笑ってしまうのです。
また、登場する忍者たちにはそれぞれ特長や個性があり、第1弾「社内メール篇」では、なんと忍者同士の禁断の恋も……!?
動画の中で繰り広げられるその「細かい」設定にも注目です!

と、ここまで動画を見てきたわけですが。
フィクションの世界では忍者たちがスマートにインターネットの代わりを担っていましたが、現実の世界で“インターネット”が無かったらどうなるのでしょうか?

正直、現在50歳を超えた筆者にとっては、この「インターネットがない世界」なんてごくごく当たり前でした。
気軽に好きな子へメールを送ることも出来ず、連絡手段といえばイエデン。「頼む、本人が出てくれ……!」と願いながら相手の家に電話をかけるドキドキ感……。時折ハラハラもさせられましたが、忘れられない、いい思い出です。

※画像はイメージです

ですが現代の若者たちからしたら、この「インターネットがない」というのは、やはり「大変!」という感覚なのでしょうか。メールやLINE、SNSが使えないのはつらいことなのでしょうか。
うーん、このジェネレーションギャップ感覚の差、気になるなあ……。

というわけで。

実際に試してもらうことにしました。

「もしもインターネットがなかったら……デートの準備はこうなる」

「インターネットがない生活」を試してくれるのは、たまたま近くにいた新入社員の新山君。

「インターネットなしで一日生活してみてよ」と依頼したところ、「大事なデートの事前準備で忙しいから無理です」というふざけた理由で断ってきましたが、無視して始めたいと思います。ちょっと若いからって調子に乗らないでほしいですね、まったく。

「もしもインターネットがなかったら……待ち合わせはこうなる」

「そもそもインターネットがないってどういうことだよ……。とりあえずデートまで時間もないし、プランを立てよう。待ち合わせは恵比寿駅に13時ぐらいにして、それから……」

―― 「おいおい、『恵比寿駅に13時ぐらい』って、そんなアバウトな待ち合わせの仕方はないだろ。インターネットがないってことは、今みたいに『適当に近くでブラブラしてるから着いたら連絡して~』とか出来ないってことだからな?」

「え、ってことは、もしかしてLINEも使えないってことですか!?」

―― 「当然だろうが! まったく、これだからデジタルネイティブ世代は……。だから待ち合わせをするなら、連絡が取り合えないことを前提に、出来る限り具体的に決めないと、一生かかっても会えないからな!」

「いや、具体的ってどういう……」

実際に下見に来ました。

「『西口』って書いてある場所、めっちゃ多くてよく分からなくなってきた……。もうこれ一番分かりやすいのは出口じゃなくて駅前のカフェだな。にしてもイチイチ下見に行かなくちゃいけないなんて……(面倒くさっ)」

~結論:インターネットがないと「適当に着いたら連絡して」が出来なくなる~

「もしもインターネットがなかったら……映画の予約はこうなる」

「あの、すみません。インターネットが使えないと不便っていうか限界なんですけど……ってもうこんな時間!? デートは映画を観にいこうと思っているんで、上映中のタイトルを調べたいんですけど……」

―― 「……」

ですよねーインターネットがないから調べられないってことですよねー。なんとなく分かってきましたよ……ってことは、うわ、上映中のタイトルってもしかして……まじか……」

実際に下見に来ました。(2回目)

(上映中の映画を調べる新山君)

待ち合わせ場所の下見に、映画館までの移動、カウンターでの予約。ここまでで既に1時間以上かかってるんですけど……。いつもなら10分もあれば全部終えられるのに……つらすぎ」

――「あのさあ、別に映画を調べるのにわざわざ映画館まで行かなくてもよかったんじゃないの? ネットはなくても電話は使えるんだから、映画館に電話して確認すれば済んだと思うんだが……。『インターネットが使えない=なにも使えない』ってことじゃないからね、たとえば俺だったら……」

「いやでも自分、電話とかちょっと……。それにネットがないと電話番号分からないし……」

――「おいおい、そんなの『104』(※)にかければいいだろ」

「……なんですかそれ?」

――「……」

(※)「104」:名称や住所から電話番号を教えてくれる電話案内サービス

~結論:インターネットがないと「簡単に映画の予約」が出来なくなる~

もしもインターネットがなかったら……スキマ時間も使えない

新山君に実際に試してもらった結果、どうやら「インターネットがない生活」は相当大変だった様子。
他にも、ここ一番のデートなら、レストランを調べて予約したり、電車の乗り継ぎを確認したり、途中立ち寄れそうなデートスポット情報を仕入れたりと、「やっておきたい事前準備」はたくさんあります。が……。
ここで、“インターネットを使った普段の1日”と“インターネットを使わずに過ごした1日”をグラフで比べてみると……。

いつも通りインターネットを使えば、仕事のスキマ時間を上手く活用してデートの準備がスマートにこなせます。また、私たちは、移動時間や昼食時に何気なくネットニュースを見ていますが、実は短時間でかなり多くの情報収集が出来ているんですよね。

一方、インターネットを使わずに1日を過ごした場合、スキマ時間に出来ることは少なく、直接現地へ行ったり電話をかけたりと、自分の中(画面の中)だけで完結してデートの準備をすることが困難でした。

~結論:「もしもインターネットがなかったら……」休憩時間はほぼゼロなのにデートの準備が夜中までかかってしまった~

なるほど……。
インターネットがある世の中を経験し、それが「当たり前」になってしまった現代人には、今更なくすことのできない存在なんだということが分かった気がします。
メールや検索は、インターネットがなかった頃も別の手段(「電話」や「図書館など」)を用いて私たちが行っていた「行為」の代替です。けれどインターネットはそれだけではなく、SNSやLINEなど、これまでなかった「行為」も生み出し、今やそれらが私たちのコミュニケーションの中心となっていて、あらためてインターネットのありがたみを実感。うん、なんかすまなかった、新人君!(笑)。

(文:ソーシャルトレンドニュース編集部)

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もしもインターネットがなかったら
視聴1千万回以上!「もしもインターネットがなかったら」それってそんなに大変?