我が子がどんな風に園で過ごしているか、親としては気になりますよね。
将来「あの人、育ちが悪い」と思われないために!親が子どもの前でしてはいけないこと
ちゃんと椅子に座って先生のお話を聞いているか、お友達と仲良くやっているか……。
親にとって、我が子を見たい一心で出かける「保育参観」。でも、園側からすると「ちょっとそれは止めてくださいね」と言いたくなる、“困ったさんのママ”がちらほらいるんですよ。
今回は、そんなママの行動について『1人でできる子になる 「テキトー母さん」流 子育てのコツ』の著者・立石美津子がお話しします。
下の子を連れて来て…
上の子が3歳~5歳ですと、下の子が1歳~2歳のママも多いですよね。どこかへ預けるわけにもいかず、下の子を連れて保育参観に来る人も多くいます。
そんなとき、下の子が教室の前に出てきたり、お兄ちゃんお姉ちゃんの元に行き、真似をして一緒になって絵を描きたがったり、粘土遊びなどの作業をしたがる場合もあります。
以下のエピソードは、筆者が先生として前に立って指導していたときのことです。
下の子が上の子のそばに寄って来て邪魔をしました。母親がツカツカと出てきました。当然、お母さんが下の子を抱き抱えて後ろに連れ戻してくれると思いきや!「この子にも何かください」と要求されました。
このときは唖然としました。他のママ達もびっくり!
下の子にも何かやらせたい気持ちもわからないではないですが、他の園児は気が散ってしまいます。一人で参観しているママも不快に思っているかもしれません。
また、下の子が大泣きしたり、教室内をウロチョロし始めたら、上の子の様子を見続けたいとは思いますが、席を外す気遣いも必要です。
下の子がお兄ちゃんお姉ちゃんの真似をし、やりたがることが予想されたら、折り紙やクレヨンなど似たようなものを家から持って来て、後ろの席で静かにやらせましょう。
LINEをしている
保育参観中、携帯電話で話す非常識な人はまずいませんが……LINEやFacebookに釘付けになっている人はたまにいます。
せっかく子どもの様子を見に来ているのに‟心ここにあらずの状態”。子どもが「ママは僕の(私の)こと見てくれているかな?」と後ろを振り向いても、携帯電話に視線が行っていたら、悲しい気持ちになってしまいます。
また、先生側から見るとその様子は結構目立つものです。
LINEはいつでもできます。大事な子どもの参観を優先しましょうね。
子どもに手を振る
子どもたちは「僕の(私の)ママ来ているかなあ?」と思い、教室の後ろが気になって仕方がありません。後ろを振り向いたとき、親が手を振ると、嬉しくてそれから何度も後ろを見たくなります。
こんなときは、笑顔だけで返してあげましょう。
ある園長先生が保護者向けにこんなお話をしていました。
「お母さま、保育参観のときは怖い顔をしたり、手を振らないで、モナリザの微笑みを浮かべて静かに参観してくださいね」と。
それから、廊下越しや園庭から我が子を見つけて手を振る人もいるのですが、他のお友達も気になってしまいます。あくまでも保育中であることを意識して、温かく見守る姿勢で見学しましょう。
教室の後ろで井戸端会議
保育参観日に教室内でママ友に久々に会うことがあります。そんなとき「わあ、○○ちゃんママ、久しぶり~」と、つい声をかけたくなります。
そして、だんだん話が盛り上がり、自分達では気づかないうちに声のボリュームが上がっていきます。
筆者も以前、幼稚園で先生をしていた頃、何度もこんな場面に遭遇しました。
子どもたちは静かに先生の話を聞いているのに、親の私語が止まないのです。
あまりにも酷かったので、角が立たないように「大きなお友達(=母親達を差して)も、ちょっとお口を閉じていましょうね」と注意したことがあります。
ママ友との井戸端会議は外に出てしましょう。そして「授業中や保育中は私語をしない」良い手本を子どもに見せましょう。
まだある!保育参観のNGマナー
保育、授業だけ見て帰宅する
最近は仕事をしている親御さんも多いです。何度も園に足を運んでもらうのを避けるため、授業参観だけで終わらせるのではなく、保護者会や懇親会、園長先生のお話を聞く会などを抱き合わせにしてセッティングしているところも多くなっています。
でも、「我が子の晴れ舞台だけを見たい」と考えている親御さんの中には、参観だけしてそそくさと帰ってしまう人もいます。
参観時間には20人いたのに、保護者会には5名前後しか残っていないという、園側にとっては悲しい状況になることもあります。
参観後の懇談会は、園の方針を聞く大事な機会です。足を運んでいるのですから顔を出すよう努力しましょう。
途中から大きな音を立てて入室
保育開始時刻に園に行くことが難しいこともあります。そんなとき、園児達が静かに先生の話を聞いている最中にガラッと戸を開けるママがいます。そのたびに子どもたちの視線はそこに行ってしまい、集中が阻害されます。
もし遅れて入室する場合は、そおっと後ろ側のドアを開けて保育室に入りましょうね。
前のドアから入るなんてこともしないようにしましょう。
先生に代わって躾をする
先生が「道具箱からクレヨンを出しましょう」と指示しているのに、我が子がボーっとしていたり、他の友達と同じように出来ていないとイライラして、つい助け船を出してやりたくなりますよね。
よそ見をしていたら「ちゃんと前を見なさい!」と背中をツンツン突いて注意したくもなります。
また、我が子が手を挙げているのにいつまでも指名されないと「先生~うちの子、さっきからずっと手を挙げているんですけど!」と言う人もいます。
でも保育中です。先生の立場を考えて、そこはグッとこらえましょうね。
禁止されているのに撮影
個人情報の流出を防止するため保育中の撮影は禁止されているのにも関わらず、ルールを破ってしまう人。
撮影したい気持ちはわかりますが、運動会とは違いますので控えましょうね。
サングラス・帽子着用
子どもたちには室内で帽子は取るように躾けています。
ファッションとはいえ、授業参観に来ているのにサングラスや帽子を被ったままなのは止めた方がいいかもしれませんね。
気になることがあるとその場で要求する
保育参観すると「うちの子にはもっとこうしてほしい」「こんな対応があったらいいな」とあれこれ思うものです。
でも、先生は参観日ということで神経を張り詰めています。その場で先生をつかまえてあれこれ注文をつけるのは避けましょう。
後で個人的に相談時間を設けてもらったり、連絡帳や参観アンケートで伝えた方が賢明です。
まとめ
子どもは親の後姿を見て育ちます。「マナーを守る子に育てたい」と言いながら、そうではない親の姿勢を見せないように意識したいものです。
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