日本人の「民度の高さ」には、中国人を惹きつける魅力があるようだ。歴史問題などを理由に、日本になかなか好意を抱けないでいた中国人でも、日本人の民度の高さを体験を通じて知ることによって、日本に対する否定的な感情がなくなったという声は中国ネット上にも存在する。

 では日本人の民度が高いのは一体なぜなのだろうか。中国メディアの今日頭条は8日付で、「日本人の民度が高いのは法律のおかげなのか」と疑問を投げかける記事を掲載し、日本人の民度が高い理由を考察している。

 記事は、日本の軽犯罪法では「列への割り込み」や「公園に痰を吐く」などの行為を違法と定めていると紹介。多くの中国人は、日本人の民度の高さを軽犯罪法の功績と考えていると伝える一方、多くの日本人はこうした行為が法律によって違法と定められていることを「知らない」と主張。

 続けて、日本社会の治安の良さ、物を紛失しても戻ってくる正直な社会は日本人の民度の高さを示す事例であると指摘。日本人が日常生活において「列への割り込み」や「公園に痰を吐く」などの行為をしないのは、犯罪か否かに関わらず、こうした行為が「非文明的」であると認識しているためであり、日本人の民度は法律によって高められたのではなく、むしろ学校や家庭における道徳面の教育という要素が関係していると指摘した。

 中国の街では人びとが痰を吐く姿を本当によく見かける。しかし多くの中国人は、どこでも好き勝手に痰を吐く行為は「民度の低さを示す」と認識しているようで、痰を吐く行為を咎める声も存在する。だが、中国では前述のとおり、痰を吐く人は非常に多く、なかには電車の車両内で痰を吐く人までいるのが現状だ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

中国人を惹きつける日本人の「民度」、でもその民度はどうやって・・・=中国報道