5月20〜21日、大分県オートポリスで開催されたSUPER GT第3戦「2017 AUTOBACS SUPER GT Round 3 SUPER GT in KYUSHU 300km」。

詳細画像はこちら

GT300クラスのポールポジションは今季初ポールのVivaC 86 MC、そして予選2番手はSUBARU BRZ R&D SPORTと、JAF-GT勢がフロントローを占めます。

詳細画像はこちら 詳細画像はこちら

岡山、富士とFIA-GT3勢に表彰台を独占されてきたGT300ですが、やっとJAF-GT勢に活躍の舞台が用意された、と思えるようなスターティンググリッド。

21日の決勝戦での天候は晴れ。夏を思わせるような強い日差しがありながらもそこは標高の高い阿蘇、風は涼しさを運びます。

詳細画像はこちら 詳細画像はこちら

午後2時頃、大分県警による白バイパトカー先導のパレードラップに続いて300kmのレースがスタート。各車順調にスタートを切り、順位は変動の無いままオープニングラップを終えますが、1位のVivaCと2位のBRZは抜きん出て速く、その差1秒を切った状態でトップ争いを続けます。

しかし8周目、その勝負に水を差すかのようなアクシデントが発生。GT500クラスのARTA NSX-GTがスタジアムコーナーでスピン!コース上にマシンを止めてしまったところに31号車TOYOTA PRIUS apr GTが避けきれずに突っ込み、その横をかろうじて避けて走りぬけようとしたUPGARAGE BANDOH 86が巻き込まれるという、3台が関係した多重クラッシュによりセーフティーカー(SC)の導入となってしまいました。

詳細画像はこちら

5周に及ぶSCランで差を詰めたBRZの山内英輝選手は、13周目にSC解除となるや一気に攻勢をかけようと考えていたのでしょうが、そこはVivaCの山下健太選手も予想したところのようで、追い抜くには至らず。30周目にVivaCがピットインするまでの間、1秒以内の激しいバトルが続いていきます。

詳細画像はこちら

VivaCがピットインしたことにより暫定トップに立ったBRZは32周目にピットイン。この間に充分なアドバンテージを取っていたために、山内選手から井口卓人選手に替わってのピットアウトでは、VivaCの直前で戦列に復帰!しかし充分にタイヤが温まっていなかったために松井孝允選手のVivaCに前を譲ることとなってしまいます。

詳細画像はこちら

この2台の争いに割って入る作戦に出たのがARTA BMW M6 GT3。35周目でのピットインではなんと左側だけのタイヤ2本交換でピット作業時間を短縮!これによりピットアウトした段階でVivaCの前に出ることに成功し、実質トップとなります。

詳細画像はこちら

前回富士戦での覇者JMS P.MU LMcorsa RC F GT3はさらに引っ張り42周目にピットイン。しかし順位で前に行くことはできません。そしてレース終盤、タイヤ2本交換が裏目に出てしまったARTA BMW M6 GT3は、ペースの速いVivaCとBRZに抜かれてしまいます。

詳細画像はこちら

VivaCの松井選手は後半に一気にBRZを引き離そうとペースを大幅に上げていき、ラスト10周では4秒の大差をつけていきます。しかしその後にペースが徐々に落ちていきます。どうらや燃料ポンプにトラブルが発生し、ペースが落ちてきてしまったのです。

詳細画像はこちら

変わらず安定したペースで走っていたBRZはこの機を逃さず徐々に差を詰めていき、ラスト5周目では約2秒、ラスト2周では1秒以内、そしてファイナルラップではテールtoノーズの、ぶつからんばかりの接近戦となって行きます。

詳細画像はこちら

最終コーナーを立ち上がる頃には完全にスリップストリームに入った井口選手のBRZでしたが、VivaCの松井選手は何とかトップを、まさに死守!

詳細画像はこちら

そして迎えたチェッカーフラッグ。最初に潜り抜けたのはVivaC 86 MC、その0.091秒差でSUBARU BRZ R&D SPORTが2位という結果!なんと0.1秒以下の攻防という緊迫したファイナルラップとなったのです。

詳細画像はこちら

3位はポジションキープを徹底したARTA BMW M6 GT3、そして4位には同じBMW勢のStudie BMW M6。

詳細画像はこちら

5位にはグッドスマイル 初音ミク AMGが入りました。

詳細画像はこちら 詳細画像はこちら

このオートポリスでポールtoウィンを果たしたことにより、一気にランキングトップに躍り出たVivaC 86 MC。しかし1ポイント差でJMS P.MU LMcorsa RC F GT3、さらに2ポイント差でグッドスマイル 初音ミク AMGが追う展開となり、シリーズチャンピオン争いも混戦の様相となってきました。

次戦は7月22〜23日にスポーツランドSUGOで開催される第4戦「2017 AUTOBACS SUPER GT Rd.4 SUGO GT 300km RACE」。そしてこのSUGOから鈴鹿までは過酷な真夏の3連戦。SUGOまでの2ヶ月の間に各チームとも体制を強固なものにしてくることでしょう。

(写真:吉見幸夫 文:松永和浩)

詳細画像はこちら 詳細画像はこちら 詳細画像はこちら 詳細画像はこちら 詳細画像はこちら 詳細画像はこちら 詳細画像はこちら 詳細画像はこちら 詳細画像はこちら 詳細画像はこちら 詳細画像はこちら 詳細画像はこちら 詳細画像はこちら 詳細画像はこちら 詳細画像はこちら 詳細画像はこちら 詳細画像はこちら 詳細画像はこちら 詳細画像はこちら 詳細画像はこちら 詳細画像はこちら 詳細画像はこちら 詳細画像はこちら 詳細画像はこちら 詳細画像はこちら 詳細画像はこちら 詳細画像はこちら 詳細画像はこちら 詳細画像はこちら 詳細画像はこちら 詳細画像はこちら 詳細画像はこちら

0.1秒未満の大接戦!GT300はVivaC 86 MCとSUBARU BRZ R&D SPORTが白熱の争い【SUPER GT2017】(http://clicccar.com/2017/05/29/476574/)