東南アジア各地の観光地で、世界遺産の遺跡などに禁止行為をするなどしていた「自称・日本人」が、実は韓国人であることがわかった。日本人を名乗ってマナー違反などを繰り返していた当人を直撃したところ「自分は日本人だ」としたが、話していたのは日本語ではなく、韓国語だったのである。

 昨年、タイカンボジア世界遺産の遺跡などで立入禁止の区域に侵入したり、撮影禁止の場所での撮影、登ってはいけない遺跡によじ登るなどの迷惑行為を繰り返していた男が、いずれの場所でも「日本人」を名乗っていたことが、観光事業者や旅行者から報告されていた。ある撃者によると男は昨年、カンボジア世界遺産アンコールワットでは飲んでいたジュースを遺跡のにかけたり、よじ登ったりして警備員に取り押さえられたが、「フロムジャパン」と叫んでいたという。

 現地では「迷惑な日本人」というもあったほどだが、そんな迷惑男が先日出没したのが、ラオス南部にある世界遺産「ワット・プー遺跡」。

 同所は10~12世紀に建てられたとみられるヒンズー教の寺院で、園内にはいくつかの宮殿などがある。警備員らを騒がせたのは、問題の自称・日本人がまたもや宮殿を登るなどしていたため。をかけられた途端に逃走していったというのだが、管理職員は「何年もかけて修復作業をしているのに、日本人はそれが理解できないのか」と激怒していた。

 しかし、不自然だったのは、男が日の丸と「日本」の文字が書かれたシャツを着ていたこと。日本人観光客でそんな外国人向け土産のようなものを着ている人はほとんどおらず、本当に日本人かどうか疑わしかったため、その男の足取りを追った。

 本人を直撃できたのは、首都ビエンチャン郊外情報を頼りに男を追い、現われそうな観光地を順次追跡していた中で、ついに当人を見つけたのである。場所は通称「ブッダパーク」と呼ばれるワット・シェンクワン。ここは世界遺産ではなく、仏教ヒンズー教の像などを秩序にたくさん並べて置いているテーマパークだ。男はここでも予想通り、禁止行為をやらかして騒ぎを起こしていた。

 まさに建物によじ登って警備員に注意されていたところをキャッチ。男は「JPN」と書かれた紺色Tシャツを着ており、そこで「アイ・アム・ジャパニーズ」と叫んでいたのだが、世界遺産ではないからしく怒られる様子もなく、そのため男は悪びれもせず連れの女性写真を撮らせていた。

 ひょっとすると、この迷惑行為を各所で宣伝しているのは当人なのかもしれない。下りてきた男を直撃。警されないよう、英語で「日本の方ですか?」、「どこの出身ですか?」などの質問をしてみたが、返答は「アイ・アム・ジャパニーズ」の1点りだった。

 しかし、撮影していた女性との会話は、なんと韓国語。そこで、韓国語で「ハングッサーラミムニカ?(韓国人ですか?)」と聞いてみると、すかさず「ノーアイ・アム・ジャパニーズ」と答え、日本語で聞いたことにはひとつも答えられなかったのである。

 この様子を見ていた別の韓国人女性グループ旅行客は「彼らは韓国人ですよ。会話が自然韓国語でしたから」と言っていた。

 パスポートまで確認したわけではないが、どう見ても韓国人であるというのが結論だ。わざわざ旅行先で日本人のふりをして各地で迷惑行為をしているのは、日本人の評判を落とすためなのだろうか。だとすれば、なんとも手間のかかった反日工作である。
(文=片岡NEWSIDER Tokyo)

くだんの男