船同士の衝突という衝撃的な内容の映像。そして船員の怒号、繰り返される警告サイレンの音。かなりの危険な状況にもかかわらずレポートをおこないながら撮影を続ける海上保安庁の方々。もくもくと上がる黒煙。それらの映像と音が含まれる、いわゆる『尖閣衝突ビデオ』『尖閣ビデオ』が昨晩リークした。昨晩起きていた多くのユーザーがこの動画を視聴し、多くのコメントを残していた。さらに各メディアもこの”流出”の一件を一斉に報じていた。
昨夜YouTubeに流出したこれら『尖閣流出ビデオ』だが、既に動画ファイル共有サイトではファイル削除がはじまっている。現時点では、削除申請があったファイルが順次削除されている模様だ。削除されても既に動画ファイルを入手した誰かが次々とファイルアップロードを繰り返すため、いたちごっこの状態となっている。
アップロードされたファイルはしばらくすると削除されるため、現時点で『尖閣ビデオ』を見るための最もよい方法は、「大手の動画共有サイトで『尖閣』をキーワードにして検索する」となる。
今回”流出”した『尖閣ビデオ』は全部で6本ある。最も衝突の様子がわかりやすいファイルは末尾が”5”もしくは”05”などとなっているものである。
検索結果のファイル名から末尾が数字の5となっているファイルを目視で探して閲覧してみよう。記事執筆時点で、まだいくつかの『尖閣ビデオ』が閲覧可能。
動画サイトでの『尖閣』検索結果ページへのリンクは例えば以下である。
検索結果へ直接リンクで飛びたい人は、ガジェット通信のサイトの本記事の下部をご覧ください
YouTubeでの『尖閣』検索結果
http://bit.ly/cG0UCr
ニコニコ動画での『尖閣』検索結果(ログインが必要)
http://bit.ly/c81o0O
たとえ動画共有サイトアップロードされた動画がなんらかの方法ですべて削除されてしまったとしても、ファイルを共有・交換する方法は沢山あり、国民の関心も高いため『尖閣ビデオ』の拡散を封じることはもはや不可能だ。
議員にすら6分程度に編集されたものしか公開されなかった尖閣関連動画だが、今回40分以上にわたる動画が一気にリークされたことで尖閣問題に関する議論が再び白熱しそうだ。ネットでは流出に関わった人の処遇を心配するコメントも多く見かける。本当に守るべき国民の財産とは何で国民の知る権利とは何なのだろうか。今後の”国”の対応から目が離せない。
尚、ガジェット通信では、『本物』のビデオを見たとされる議員に情報提供を求めているが、現時点ではまだどの議員からも返事をいただけていない。