「ボーカル会」は昨年8月に第1回が開催され、チケットも入手困難になるほど大盛況だったとのこと。今年は8月30日(水)高田馬場CLUB PHASEにて行われます。

【V系】10年前ってこんなに違ったの!? 「ゼロ年代バンギャル座談会」で当時のシーンを振り返る

メンバーはfeaturing16(Jin-Machine)、MAKI (AllS)、RYUICHIALL I WANT)、Shindy(Anli Pollicino)、ZINJupiter)、そして先日HIKARU.の参戦も発表されました。

本イベントの第2回を記念して、ボーカリスト6人が集まってイベントについて語っていただきました。

誰ひとり最初に言ったことを守ろうとしない(笑)

――「ウレぴあ総研」おひさしぶりの方も、インタビュー初登場の方もいらっしゃいますので、まずは自己紹介と近況をお願いします。

featuring16:日本一面白いビジュアル系バンドJin-Machine、MC担当のfeaturing16です。休日よく行くお店はエッグスンシングスです。バンドは今、ベースを募集中です。黒人の方が希望ですが、そうでない方でも大丈夫です! 実は私がこのボーカル会の発起人だったりします。

Shindy:Anli PollicinoのShindyです。バンドは今全国30都市ワンマンツアーをやっている最中なんですが、2回目の「ボーカル会」をやるということで、今回も参加させてもらいます。前回やってすごく反響もあったし、もし前回が悪かったのならそもそも2回目はないですよね(笑)。

RYUICHIALL I WANTRYUICHIです。近況は曲作りと筋トレをしています。

HIKARU.:「ウレぴあ総研」の読者の皆さん、おひさしぶりで〜す。HIKARU.です。かつてカメレオというバンドをやっていましたが、最近無職になりました〜! そんな僕をみんなが誘ってくれて、「ボーカル会」に出演することになりました!

ZINJupiterZINです。JupiterはV系メタル最高峰のバンドです。最近リズム隊が加入したのですが、21歳のベースとパワー系のドラムが加わって、さらに勢いのあるメタルバンドになりました。メタルというと抵抗がある人もいるかもしれないけど、日本人らしいメロディを大事にしているバンドです。よろしくお願いします。

MAKI:AllSのMAKIです。

――AllSは活動休止から復活する前はALSDEADというバンド名でしたよね。

MAKI:そうなんです。メンバーも変わってないんですけど、ジャンルにとらわれず、色んなバンドと戦いたいということで、今年の4月から活動を再開しました。ボーカル会はボーカルだけで集まるパーティーだと思っています。

――異なるバンドのボーカル6人が同じステージに立つことは、普段中々ないことだと思います。

Shindy:歌をフィーチャーした高校生の学園祭みたいですね。

MAKIエンターテイメントですよね。

HIKARU.カバー曲中心です。

Shindy:ボーカリストが集まるとアイデアの出方が全然違うんですよ。打ち合わせをしても、本番とステージが全然違うんで、誰ひとり最初に言ったことを守ろうとしない(笑)。僕は前回それが面白かったです。アドリブが始まって、そこで盛り上がっちゃうのがさすがだなと。あれはバンドでやると大変ですよ。

HIKARU.:悪ノリが(笑)。

featuring16:私は逆に、みんな……、苦労しているんだなって前回感じました(笑)。

一同:(笑)

MAKI:最初ボーカリスト同士でぶつかるかな?と思ったけど、全然ノンストレスだったんですよ。

HIKARU.:ラフな気持ちでできますね。バンドのテーマやコンセプトから離れることができるから、それが自由で楽しいんじゃないですかね。

ZIN:前回やってみて思ったのが、ひとりで歌う、ふたりで歌う、3人で歌う、歌う人数によって全然違うショーになるんですよね。6人もこんな個性的なボーカルが集まると、イメージしたことをなんでもできちゃう。ボーカルが何人もいたらこんなことができる、とかいろんなストーリーが描けるので、無限の可能性がある。

ボーカルは楽屋とステージの顔が全然違う

ボーカルは楽屋とステージの顔が全然違う

RYUICHI:みんな個性が強いから、それが上手いこと出せたなと思います。閣下(featuring16)のしゃべりやHIKARU.くんのまとめる才能、MAKIくんのハイトーン、ZINさんの太い声……。

――Shindyさんは?

RYUICHI:同じ事務所だから色々わかってるし(笑)、Shindyの埋もれない声は個性ですよね。前回はそれが上手いこと出せたなあと思います。

featuring16:みんなが歌ってくれるので私は喋りに集中できるのでみんなに感謝です! もちろん、雰囲気を壊さないように考えてます! 考えての前回で、自由すぎ!という意見が出ました(笑)。

HIKARU.:やってみて気づいたけど、ワンマンライブなんだけど、ワンマンぽくない。対バンじゃないけど、ボーカルだけが入れ替わったして、ワンマンぽくもない。セッションとも違う、新しい形なのかな。

ZIN:こういうスタンダードを俺たちが作っちゃいたいね。

――ちなみにイベントではなくて「ギター会」や「ドラム会」的な交流会は定期的に開催されていてSNSに写真があがっていたりしますが、ボーカルの方のそれはあまり見かけないような。ボーカルというパートの傾向でしょうか。

Shindy:「自分が一番」だと思ってるからじゃないですか。

ZIN:よく聞くのは「我が強い」とかだね。だから馴れ合えないとうか。

Shindy:バンドのボーカルってそうじゃないと。他のものを受け入れるようになっちゃうと引退ですよ。みんな看板を背負ってやってるんだから……。

HIKARU.:ほんとそれ。

MAKI:言われるやつ。

Shindy:だから普段から「自分が一番」って思ってないと。必ずボーカリストってそういう看板背負ってるから、馴れ合うのは良くないと思ってしまうのでは。

HIKARU.:あとみんな個性が強いから馴染めないんじゃないですか。それにボーカルって機材がとくに無いから、ギター会なら機材について熱弁できるけど、僕らマイクの他にボーカルの機材ってあんまりない。

MAKI:だって他のバンドだとボーカルが一番何考えてるかわからなくない? 楽屋とステージの顔が全然違うのってボーカルじゃない。

ZIN:変わり者も多いっていうか。

HIKARU.:変じゃないとできないですよ。

――そんなボーカリストが6人集まっていますが。

自分がナンバーワンだと思っている中で、リスペクトもある

MAKI:喧嘩はないしねえ。

ZIN:最初は心配もあったんですよ。それこそ我の強いやつらが集まるわけなんで、衝突もあるのかなと。でもなんかスッといけたのは、もちろんみんな自分がナンバーワンだと思っている中で、リスペクトもあるからだと思うんです。それがスムーズにいった要因なのかな。

featuring16:そういう意味では発起人を名乗っているくせに、気持ちの面では「私なんかがこんなところにいてすみません」って気持ちでいっぱいです。だいたい肩書きMCですし(笑)。

HIKARU.:あとはマジなようでマジじゃなかったりする(笑)。

――さきほどのShindyさんの学園祭発言にも通じますね。

MAKI:なんだかんだで確立されてるから、お互いにキャラをどう活かすかを考える感じになってきてる。「彼にはこの曲が合う」とか人のことを考えることのほうが多いですよね。

――皆さんに質問です。バンドのボーカルに一番大事なことは?

featuring16:わかりません! ボーカルの皆さんに聞いてください!

一同:(笑)

バンドのボーカルに一番大事なことって?

バンドのボーカルに一番大事なことって?

HIKARU.:「個性」じゃないですか?

Shindy:僕がよく言うのは「美学」ですね。生き方というか。

――技術よりはそういうスタンス的なところが大事ということでしょうか。

Shindy:勿論テクニックも大事だと思うんですけど、生き方って声やステージングにのってくると思うんです。それがないとステージに立つにはそれが大事かなと。

ZIN:僕は「伝える力」かなと思っています。それぞれの楽器は「歌ってる」と思うんです。ボーカルの良いところは、そこに言葉をのせられること。メンバーの中でも一番想いを伝えやすい立場。そこを最大限に生かさないといけないのがボーカリストなんじゃないかな。

MAKI:やっぱりいちばん真ん中にいるから「率いていく力」がないといろいろとしんどいのかな。5人いるのに真ん中が引っぱっていない感じは残念だなと。バンド全体を引っ張っていける存在にならないといけない。

RYUICHI:そうですね、やっぱりハートですね。気持ちがないと勝てないんで。あと筋トレ! やっぱりハートを作る上にも、身体を鍛えないと。

ZIN:こうやって、みんなの意見を聞くと面白いね。

featuring16:俺が言いたかったことはみんなが言ってくれました!

一同:(笑)

J-POP、洋楽、ファッション…ボーカル6人のルーツ

――皆さんのルーツも教えてください。

RYUICHI:僕はルーツは19(ジューク)さんなんですよ.。高校生のときにあまりにも好きすぎて、3B LAB.☆SさんのライブにいってPV撮影にも参加してるんですよ。たまたまなんですけど、そのくらい好きです。そこからHelloweenが好きになって、メタルに行きました。

MAKIHelloweenもいうならばヴィジュアル系だもんね(笑)。

RYUICHI:ヴィジュアル系だとJanne Da ArcさんのCDは高校生のときに買いまくりました。

MAKI:僕のルーツは、外タレだとSKID ROWのボーカル、セバスチャン・バックにあこがれてボーカルを始めたんですけど、ヴィジュアル系シーンに入ったらいろんなスタイルがあって色々吸収しようと思ったんですけど、あんまり上手くいかず。だから今はもともと持ってるものを思いっきり出していこうという感じになりましたね。

HIKARU.:音楽でいったらヴィジュアル系大好きなんですけど、雑誌に出てるバンドはほぼ聴いてたみたいな。そこから洋楽も聴くようになったし、その中でもKORNジョナサン・デイヴィスには衝撃を受けました。なにかのレコーディングのオフショット映像を見てるときに、それが凄まじてくて、泣きながら歌ってるんです。そういうボーカルの表現力は憧れましたね。

Shindy:僕はもともとユニセックスなものに、すごく興味があったんです。逆にユニセックスじゃないものがカッコよくないと思っていた。音楽ありきのメイクをしてるつもりで、妖艶な音楽をやっているからそういうメイクをしている感じで。

ルーツといえば、「ELLE JAPON」や「VOGUE」といったモード系ファッション誌、CHANELの広告だったりを集めるのが好きだったんです。だからそういうメイクが好き。音楽的なことは、特別ハマったものは無かった。セバスチャン・バックも好きだけど、HANOI ROCKSDEAD OR ALIVE……。

――Anli PollicinoDEAD OR ALIVEの「You Spin Me Round」をカバーをされていますね。

Shindy:そうです。あとはマドンナとかそういう系統が好きだったんです。

ZIN:僕も外タレになるんですけど、入りがMr.BIGエリックマーティンIMPELLITTERIのロブ・ロック。

MAKI:渋いね~。

ZIN:それでハイトーンとビブラート至上主義になり。そのあとイングヴェイ・マルムスティーンRhapsodyを好きになって、当時メタルボーカリストは声楽をやっている人が多いと聞いて、自分でもオペラ歌手に習いにいったりしたんです。そのあとマリリン・マンソンSlipknotLINKIN PARKを経てシャウトも好きになり、そこが僕のコアな部分になってると思います。

featuring16:みんなすごい…、私はミスチルさんが好きです…。なんて言えないです。

Shindy:もちろん、J-POPも好きですよ。

シャウターとして、しっくりくるシャウト

シャウターとして、自分のしっくりくるシャウトがあると思う

――ひとことでヴィジュアル系といっても色々なんだなと思いました。そして次のボーカル会が8月30日に控えていますが、現段階で構想はありますか?

MAKI:ほぼ固まってますよね。

featuring16セットリストもそうなのですが、各メンバーにここでしか見られない姿、発言、面白さっていうものを引き出すために、これからまた考えますよ(暗黒微笑)。

MAKI:怖い怖い(笑)。

ZINセットリストは僕がミーティングに少し遅れてたどり着いたらもう決まってましたね(笑)。さっきMAKIくんが言ったとおり、みんなの個性もわかってるから、彼はこれだよねって。すんなりと。

MAKI:逆に決めるときにいないほうが良いのかもしれない。

RYUICHI:たしかにね。

Shindy:前回は緊張してバタバタしていたのもあったけど、今回は2部制だし、ゆっくりお客さんの顔を見て、メンバーの声もじっくり聴きたいな。個人的にはRYUICHIさん、ZINさん、MAKIさん3人のシャウト対決が気になりますね。

MAKI:おっ。良いシャウトをしたいと思います。押忍(笑)。多分ですね、みんな自分のしっくりくるシャウトがあると思うんですよ。シャウターとしての。

HIKARU.:シャウター(笑)。

MAKI:だから「俺の好きなんはこれやで!」みたいな部分があると思うんですよ。

RYUICHI:僕もシャウターに入っていいんですか?

MAKI:ええよ!

RYUICHI:うれしい(笑)。がんばります!

MAKI:いろんなシャウトがあると思うんで、その違いも聴いてもらえたらうれしいですね。

ZIN:みんな(キーの)上へ上へいくと思うから、とことん下に行こうかなと。僕のルーツはそこにもあるので。

HIKARU.:でもシャウトする曲セットリストにあるんかな(笑)。

MAKI:前回も曲終わりとかで「うぁ~~」ってやってたよね(笑)。

――先行チケットも7月1日に発売されるということで。最後に意気込みをお願いします。

featuring16:みんなからかっこいいところ、盗んで帰るのが目標です! あと提案者として、ここでしか見られないもの、普段見られない側面、っていうのを引き出したい!と思っています。かっこいいところも、そうじゃないところも……(暗黒微笑)。

ZIN:怖いよ(笑)。

HIKARU.:僕はカメレオが解散したばかりだけど、こんな風にステージに立つ機会をあたえてもらってありがたい。せっかくやるなら思い切り楽しみたいです。

RYUICHI:僕もマジで久々のライヴなんですよね。ファンの人に会えるのも楽しみだし、他のボーカル会のメンバーに会えるのもうれしい。ステージの上でワチャワチャしながらファンの皆さんと楽しんでいけたらいいな。

Shindy:次の「ボーカル会」がいつあるかの保証はないから、僕らも楽しみたいし、来てくれる人もそのつもりで観てほしい。とはいえ、パーティーなんでぜひ楽しんでほしいです。

ZIN:ボーカルに特化したイベントなので、観に来てくれる人にも「歌ってすごくいいな」ということを感じて、楽しんでもらえるイベントにしたいですね。

MAKI:「ボーカル会」でしか見ることの出来ないメンバーの姿があると思うんです。バンドだとできないこともあるし、もしかしたらバンドよりもボーカリスト個人の個性を見ることができるんじゃないかな。そういう意味では真剣にやる楽しい遊びみたいなものなので、ぜひ来てほしいです!

イベント情報

ボーカル会vol.2

日程:2017年8月30日(水)

会場:高田馬場CLUB PHASE

時間:第1部 開場15:30/開演16:00
第2部 開場19:00/開演19:30

出演:
featuring16 (Jin-Machine)
HIKARU.
MAKI (AllS)
RYUICHI (ALL I WANT)
Shindy (Anli Pollicino)
ZIN (Jupiter)
(以上表記個人名アルファベット順)

当日サポートメンバー:Gt.オミ(TRA TRA TRA)/Gt.TERUYA/Ba.カゴメ/Ds.yusuke(HERO)

料金:前売 ¥4,200/当日 ¥4.700(全てスタンディング/別途drink代必要)

■チケット先行発売日:7月1日(土)12:00~ パスマーケット

*スマートフォンのデジタルチケット、又はパソコンからチケットを印刷してのご利用になります。
*先着順。ご購入はお1人様各公演2枚まで。

■チケット一般販売:7月8日(土)10:00~ イープラス

*未就学児のご入場はお断りしております。

ーーーーーーーーーーーーーーー
■「ボーカル会」メンバーの今後のスケジュールは、
featuring16
HIKARU.
MAKI
RYUICHI
Shindy
ZIN
各自のホームページをチェック!

ボーカル会