7月27日は「スイカの日」である。スイカと聞いて、「浜辺でスイカ割りをする絵」を想像する人は多いと思う。だがスイカ割りの起源を皆さんはご存知であろうか? 実は以前紹介したことがある「てるてる坊主の起源」を上回る驚愕情報を入手してしまった。ということで今回は、スイカ割りの起源からスイカに関する豆知識まで、専門家に伺ったので紹介しよう。

スイカ割りの怖すぎる起源

九州産・大分産の野菜と果物などを通信販売し、お役立ち情報を発信している石川青果店に、スイカ割りの起源について教えてもらった。

「起源は、中国における戦の前の儀式のようです。戦の前に罪人を砂に埋め、頭だけを出した状態でその頭を叩いて割るというのが通例だったとか。相手側にこちらの残虐さを見せつけることで、戦意を喪失させることが目的だったようですね。ただ、あまりに残虐だとして、諸葛孔明スイカに置き換えたのが、スイカ割りの起源だと言われているようです。その後、日本では海の神様へのお祈りとして伝承されていったとか」(石川青果店)

スイカ割りの起源に、こんな恐ろしい話があったとは……。その時代、その場所によって、スイカ割りには様々な意味があったのだ。

■美味しいスイカの選び方&スイカの効能

一旦驚愕のスイカ割りの起源については横においていて、美味しくスイカを食べるための話をしよう。まずは美味しいスイカの選び方だ。

「まず、縞の色が濃い物を選ぶことです。次に、指先でスイカの横を軽く叩いた時に、ポンポンと乾いた音がするもの。また、ヘタの蔓が枯れ過ぎてないものを選びましょう。これは収穫後、時間が経ちすぎると『棚落ち』といって、繊維が崩れてしまい美味しくないためです。雨天のスイカも避けたほうがいいです。雨を1時間も浴びるだけで、スイカ内に余計な水分が入って甘さが低くなります」(石川青果店)

購入時は、これらポイントを参考に、ぜひ美味しいスイカを選びたい。

なお、スイカの効能としては「カリウムやスイカの果汁から発見されたアミノ酸の一種・シトルリンが多く含まれており、むくみの解消や利尿作用、老廃物の排出を促すため、高血圧の予防にも効果的だといわれています。またシトルリンには、疲労回復、動脈硬化の予防効果もあるとされています」(JAグループHP「とれたて大百科スイカより)となっている。夏バテ気味の体には嬉しい効果が期待できそうだ。

スイカをキレイに真っ二つに切る方法

最後にスイカを真っ二つに切るいい方法を教えてもらった。

「ヘタを中心として上から見た時に、手前と向こう側の黒い縞模様でまっすぐ包丁で切れる縞が、一対はあります。この縞模様をスイカ切包丁でスパッと切ると、種も避けられ、ほぼ半分に切ることができます」(石川青果店)

対の縞模様を目印にすることで、包丁が曲がらず、キレイに切れるのかもしれない。

以上、驚愕の起源から始まり、美味しいスイカを見分けるコツまで紹介したが、いかがだっただろうか。「教えて!goo」では「7月27日は『スイカの日』。ということで、『こんなスイカ割りは嫌だ!』」と、大喜利を募集中だ。

【取材協力】
石川青果店
旬の逸品 石川。大分から山海の逸品を全国へお届けしている。
JAグループ

【参考】
「とれたて大百科」スイカ - JAグループ

柚木深つばさYukimi Tsubasa

スイカ割りの怖すぎる起源