世界共通言語は何かと訊かれて、ほとんどの人は英語と答えるかもしれません。しかし英語以外にも、世界共通言語とされるものがあります。それがエスペラント語です。

エスペラント語とは?

エスペラント語言語学者のルドヴィコ・ザメンホフによって19世紀末に考案された人工言語です。母語が異なる人々の間で意思伝達をすることが目的とされました。この言語の特徴は、すべての人が簡単に学ぶことができる、さらに母語に続く第二言語として習得できる国際補助語を目指して作られました。エスペラント語の単語は、ヨーロッパの言語で共通に使われているものが採用されました。英語、フランス語ドイツ語に共通している単語ですね。そこには、日本語や中国語は考案に入れられていませんので、すべての言語の話者にとって学びやすい言語というわけでは厳密にはないといえるでしょう。

日本にはどう伝わった?

エスペラント語明治時代に入り日本が近代化を迎えると輸入されるようになります。エスペラント語を学んでいた有名人としては宮沢賢治があげられます。宮沢賢治の、心の中の理想郷としてつけられたイーハトーブはエスペラント語に由来する言葉であると言われています。