に見える形でしっかりと結果を残した。74分に森本貴幸が得たPKを冷静に沈めると、90分にも途中出場の小林とのワンツーから左足を振り抜いた。公式戦5試合連続スタメン出場で「体はきつい」と苦笑いしたが、長昭博の移籍後初となる1試合2得点の活躍で川崎フロンターレが先勝した。

 30日、JリーグYBCヴァンカップ準々決勝の第1戦が行われ、川崎ホームFC東京を迎え撃った。前に速い川崎らしさはあまり見られなかったが、「いろいろなプランがあるので多くはれない。しかし々の試合だったと思っているし、選手はこっちの意図を組んでやってくれた。々のプランどおり」(木達監督)とほくそ笑んだ。

 そんな中、きを放っていたのが長だった。トップ下を中心に縦横尽に動いてボールを引き出しては、チャンスを生み出す。そして生まれたのがゴールの場面。1点はPKだが、その起点となったのも長だった。

 72分に森本がとのパス交換からペナルティエリア内に侵入する。長から浮き球パスが戻って来るタイミングで相手DF3人に囲まれたが、背後から丸山の手が掛かって森本を倒してしまった。迷わずPKスポットに立つ長。「今年は練習していない」とったが、「落ち着いて蹴ったつもり」とゴール右隅に蹴り込んだ。

 2点は終了間際の90分。長が右サイドボールを持つ。パス交換をしながら出しどころを探っていた中で、スペースに抜け出した小林に一旦ボールを預けると、戻ってきたところに左足を一。「いいパス交換ができて、いいシュートが打てたと思います」と試合を決定づけた。

素晴らしいの一言に尽きる」と指揮官も手放しで喜ぶほどの活躍。「攻撃でも役割を果たしてくれたし、守備でもしっかりと戻るところ、戦うところで走ってくれた。あれがスタンダードになってきているので、今は欠かせない選手になってきている」と長に高い評価を示した。

 数字として2得点という結果を残し、指揮官に「欠かせない選手」とまで言わせたものの、本人は至っていつもどおり。「結果が出なかったらまた言われますし、出たらそういわれるので、あまり気にしていない。変わらずやるだけ。また次も勝ったら上に上がれるので、勝てるようにやっていきたい」。

 淡々と“長らしさ”全開で、9月3日に行なわれるアウェイでの第2戦に挑む。

家長の2得点で準決勝進出に大きく前進した [写真]=Getty Images