第二次ベビーブーム以降、日本国民の婚姻率は減少を続けており、最近では"30代独身"のビジネスパーソンも珍しい存在ではなくなった。少子高齢化を食い止めるべく、官民両方から様々な施策が提案されているが、いま実際に求められているのはどのような取り組みなのだろうか。

9月14日ガールズちゃんねるに「婚姻数を増やすにはどうすればいいと思いますか?」というトピックが立てられると、現実的な提案から"ネタ"的な問題提起まで、様々な意見が寄せられた。

「お金」と「時間」にゆとりがなさすぎる!

最も多かったのは「給料を上げる」「育児にかかる費用をもっと補助する」など、金銭面の支援を求める声だ。

「結婚と出産に対する不安よりも希望をもてる社会にする。とくに教育にお金がかからないようにしてほしい」

やはり結婚を前にして誰もが不安になるのはお金のこと。政府、企業ともに考えていくべき問題であることは間違いないだろう。

そして"お金"と同様、多くの人が求めていたのは"時間"のゆとりだ。

「勤務時間を減らす。みんな忙し過ぎて恋愛する余裕ないんだと思うわ」
「残業をなくす 週休3日制にする」

先進国の中では群を抜いて長いと言われる日本人の労働時間。これもまた、婚姻率の低下を招いている一因なのかもしれない。

最終手段は「既婚者しかスマホ持てない」「夜11時以降は原則消灯」?

また、現行の結婚制度そのものを見直すべき、という意見もあった。

「婚姻数だけで良いなら、同性婚を認めることだね。少子化の改善にはならないけど」
「一夫多妻制にする。子どもは確実に増えるよ」

一夫多妻制はともかく、同性婚は世界的に認められつつある。仮に日本でも認可されれば、婚姻率の上昇につながる可能性は大いにあるだろう。上記の2つ以外にも「結婚したからといって・苗字を変えること・妊娠出産すること・指輪等、金品を贈り合うこと等が当たり前という習慣がなくなればいいと思う」という声があった。

その他には、「既婚者しかスマホ持てない」「ひとりで生活しにくくすればいい。コンビニを無くす」「夜11時以降は原則消灯」など、独身者の"誘惑"を強引に断ち切ってしまおうという過激な投稿も見受けられた。とりわけ、夢見がちな独身者のハートを奪ってゆくアイドルやイケメン俳優に対しては、

「とりあえずジャニーズが結婚するべき!」
「ジャニタレ・アイドル・主演俳優はすべて既婚者にする 独身タレントはすべて脇役・死体役・お色気役」

など、実現すれば日本中が阿鼻叫喚に陥りそうな提案も散見された。

もちろん、単に結婚するカップルを増やせばいいという問題ではないが、少子高齢化に歯止めをかけ、安定した社会を築くために、婚姻率を上昇させることは日本の大きな課題だ。"ネタ"として話せる余裕があるうちに、解決の糸口が見つかればよいのだが……。