スペイン代表の同僚ラモスから州民投票を呼びかける行為にくぎを刺されていたが…

 

 バルセロナが属しているスペインカタルーニャ州では、現地時間10月1日スペインからの独立を問う州民投票が行われる。投票を呼びかけるツイートをして物議を醸したバルセロナDFジェラール・ピケが、“スペイン代表愛”について口にしたとスペイン紙「マルカ」が報じている。

 

 ピケは現地時間28日に、カタルーニャ語で「今日から日曜日まで、我々は平和的な形で自分自身を表現していこう。僕らはなんの言い訳も受ける必要はない。そして僕らは大いに歌い、強い気持ちを表現していくんだ」とツイートし、州民投票に足を運ぶことを積極的に呼びかけた。

 

 これに対しては賛否両論のリプライが送られたが、スペイン代表で長年センターバックコンビを組むレアル・マドリードDFセルヒオ・ラモスは、「ピケのツイートは、罵声を浴びたくないと願うなら最高のものとは言えない。おそらく代表にとってもベストなものではないかもしれない。しかし、誰もが自分の考えを表明する権利がある」とくぎを刺した。

 

 クラブでは宿敵、代表では相棒のラモスからの言葉を受けてか、ピケは「マルカ」紙の取材に対して次のように答えたという。

 

 

 

「代表チームでプレーすることはいつも誇り」

 

「代表チームでプレーすることはいつも誇りだし、素晴らしいモチベーションになっている。一つある事実とすれば、監督は僕を再び招集しているし、そこで良いプレーを見せていくことだよ」

 

 投票結果がどうであろうと、スペイン代表としてのプレーを望んでいることを口にしている。

 

「もう一度、ワールドカップの決勝に辿り着きたいしね」とも話したピケ。投票日にはリーガ・エスパニョーラ第7節のラス・パルマス戦が行われる予定だが、本分のサッカー選手として安定した守備とビルドアップを見せ、雑音を封じられるだろうか。

 

【了】

 

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

 

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

 

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