卓球の男女混合ダブルスを舞台に描いたラブコメディミックス。』の試写会が、5日名古屋のミッドランドスクエアシネマで行われ、ダブル主演を果たした新垣結衣と瑛太がサプライズで登場。石川淳一監督も加わり300人を超える観客が見守る中、名古屋は「久しぶり」と明かすふたりが、映画の裏話など披露した。

元気いっぱいのガッキースマイルで映画をアピール

「実はいままでひつまぶしが食べられなかったんですけど、ようやく食べられるようになりました!」と新垣の突然のカミングアウトから始まった舞台挨拶。続けて瑛太が「ひつまぶし味噌カツエビフライ食べました!あと大須の焼いもアイス!名古屋は食べ物が全部美味しい」と明かし、会場は一気に和やかモードに。

本作で新垣が演じるのは失恋を機に卓球の男女混合ダブルスに挑む元天才卓球少女の富田多満子。新垣はこの愛すべきヒロインを「振り切って」演じたのだとか。「多満子ちゃんは不器用で何をするにも0か100。だから落ち込んだ時はとことん落ち込んで、嬉しい時はとことん喜んで、怒る時はとことん怒る。振り切ることで多満子のいろんな表情や行動が見えて、不器用だけど憎めない。応援されるキャラクターになればいいなと思いながら演じていました」と振り返る。

一方、元プロボクサーで卓球を通じて人生と向き合っていく萩原久を演じた瑛太は「元プロボクサーという肩書」を考えたという。「日本でランク2位までいってるというキャラクター設定だったので、相当の試練を耐え抜いているだろうし、人間として悟っていることもある。だからこそ包容力や優しさが他の人よりも強いんじゃないかと思い、偶然出会った女性(多満子)にその包容力をだせたらいいなと思いながら演じてました」と明かす。ちなみに、瑛太自身すっかり卓球の魅力にハマり「Amazonで卓球の球を買った」ほど。「ずいぶん安かったんですけど、実際届いたら全然はずまなかったのでいまだ段ボールの中にあります」と苦笑しながらも、観客を包容力ある笑いで包みこんだ。

新垣、瑛太の他にも、広末涼子、蒼井優真木よう子など、豪華キャストがスクリーンを彩る本作。石川監督も「ポスターにはすごい人数写ってるんですけど、そのひとたちが現場に来るたび爪痕を残そうとするのでバランスをとるのが難しかった」と明かす。新垣も「(多満子の所属するフラワー卓球クラブの面々と)中華料理屋で食事をするシーンがあるのですが森崎博之さん演じる張さんと蒼井優ちゃん演じる楊さんはギャップのある役で、お芝居をしている時は爆発力がすごくて」と笑顔で明かした。

すると瑛太は「僕はガッキーしか見てないですね。現場でもガッキーのことしか考えてませんでした。現場ではフラワー卓球クラブの方々と一緒に待つことが多かったのですが、その時もガッキーが何を考えているかというところに意識を集中させて、芝居でも同じ気持ちで演じていました」と真面目な顔で語り場内が沸く場面も。これには新垣も「大真面目なんですよ!ミックスのペアに必要な信頼関係だったり、いい作品にするために、そういうのがお芝居にもにじみでています」とすかさずフォロー。卓球のラリーのような軽快なトークの応酬を観客も楽しんでした。

最後に新垣が「観終わったあとクスっと笑ったり、元気になれる。いい気分になれる映画なので楽しんで」とガッキースマイルでしめくくった。映画『ミックス。』は10月21日より全国公開。【東海ウォーカ ー】

『ミックス。』でコメディエンヌぶりを発揮した新垣結衣