日本サッカー界の過去10年は「衝撃の転落」も…浦和の躍進が韓国で話題に

 

 18日に埼玉スタジアムで行われたAFCチャンピオンズリーグ(ACL)準決勝、浦和レッズ対上海上港の第2戦は浦和が1-0で勝利し、合計スコア2-1で10年ぶりの決勝進出を果たした。チャイナマネーで元ブラジル代表MFオスカル、FWフッキらブラジル人をかき集めた爆買い軍団をレッズが撃破し、韓国メディアは「東アジアの中心は日本にシフトした」と認めている。

 

 2007年にACLを初優勝したレッズに続き、翌08年にガンバ大阪も優勝。Jリーグがアジアの盟主の座に君臨してから10年の歳月が過ぎた。赤い悪魔のアジアの躍進は韓国でも大きな話題になっている。

 

 韓国紙「朝鮮日報」では「浦和がACL決勝に進出し、東アジアフットボールの中心もシフトした」と特集している。フッキやオスカルを擁する爆買い軍団の上海を撃破したことは「二重の喜び」と記事では評している。

 

 過去10年の日本サッカー界については「衝撃の転落」「アジア最強リーグを自認しながらもACL過去10年間はあまりに貧弱だった」と厳しい論調で指摘。この10年間でACLを優勝したのは韓国勢が5度、中国勢が2度というデータも紹介している。

 

 

 

パワーバランスは「韓国から中国を経て…」

 

 だが、チャイナマネーでチーム強化に成功した中国クラブを浦和が撃破し、サウジアラビアのアル・ヒラルとのアジア頂上決戦に駒を進めた。

 

 韓国は苦境を迎えており、「近年苦しんでいるKリーグは、来シーズンでさらに各クラブの投資額が激減するという噂が出るほどトラブルを抱えている」と記事では深刻なトーンで伝えている。

 

 そして、上海を撃破したレッズのACL決勝進出は東アジアのパワーバランスを激変させたと評価。「単なる勝利を意味するのではない。東アジアサッカーの中心は韓国から中国を経て、今日本にシフトしている」と言及し、リーグのパワーバランスをJに引き戻したと浦和を称賛している。

 

【了】

 

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

 

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

 

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