筒井康隆の永遠の名作『時をかける少女』に、なんと別人が書いた続編が存在した!?

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大林宜彦監督・原田知世主演作をはじめ、これまで幾度も映画、ドラマ、アニメ化されてきた『時をかける少女』。

SF作家・筒井康隆の代表作といわれるこの作品に、じつは続編があったのをご存知でしょうか?

じつは、1972年にNHKでドラマ化され「タイム・トラベラー」という名で放送された”時かけ”は、人気があったことから同年放送の「続・タイム・トラベラー」という続きがあったのです。この続編は脚本家・石山透が創作したもので、筒井康隆とはまったく関係がありません。

しかし、この奇想天外なSF青春物語は根強い人気があり、1978年に小説版『続・時をかける少女』として発売されたのでした。

「東宝シンデレラ」上白石萌歌が、胸が高まる思いの丈をコメント

ドラマ版は現存していないので、観ることは叶いません。そんななか、原作が復刊され、さらに初の舞台化がなされることになったのです。

主演を務めるのは上白石萌歌。第7回「東宝シンデレラ」オーディショングランプリを受賞してデビュー。

今年、ミュージカル魔女の宅急便」で主演を務め、その後も舞台「星の王子様」に出演。また現在放送中のCM「キリン 午後の紅茶」では、澄んだ歌声を披露している注目の新鋭です。

彼女は「多くの方に愛され、わたしも大好きな作品である『時をかける少女』に続編があるということを、お話をいただいてから初めて知りました」と驚きを隠せない様子。

決定後、すぐに原作を読んだとのことで、「非現実的な世界と日常との間で揺れる和子の姿に思わず背中を押してあげたくなりました。

この世界観が舞台上でどのように広がっていくのか、今から胸が高鳴ります」と感想を述べた後、「現役で制服が着られる最後の年に、この作品に出会えたことをとても嬉しく思います。

高校生である今だけの自分の感性を頼りに、和子と共に思い切り駆け抜けたいと思います!」と意気込みを語りました。

上白石萌歌が思いの丈を!

岸田戯曲賞を受賞して波に乗る、劇団ヨーロッパ企画上田誠が演出

一方、脚本と演出を務めるのは、今年『来てけつかるべき新世界』で、第61回岸田國士戯曲賞を受賞した、劇団ヨーロッパ企画上田誠。映画化された『サマータイムマシン・ブルース』『曲がれ!スプーン』など、さまざまな分野で活動を広げる才人です。

彼は数年前に『時をかける少女』に続編があったことを知り、ひっくり返るほど驚いたとのこと。「読むと、ラベンダーの香りを残して未来へと去っていったケン・ソゴルが、堂々とまた帰ってきて和子に迷惑をかけまくっていました。

そしてまた、『記憶を消す、消さない』と言っているという…それが夫婦漫才のようで、これをコメディにできないかと思い立ちました」と舞台化のいきさつを語りました。

舞台「続・時をかける少女

■ストーリー
ヒロイン・芳山和子は、未来人である深町一夫(本名ケン・ソゴル)と恋に落ちタイムトラベルの超能力を得るが、彼が未来へ帰ったのを期にすべての記憶は消されてしまう…という切ないラストで「時をかける少女」は終わる。

しかし、高校生となった和子の前に再びケン・ソゴルが現れ、二人は現代で行方不明になっている科学者3人を探すことになってしまう。

■開催日時 2018年2月7日(水)〜2月14日(水) 計10公演予定
■会場 東京グローブ座 東京都新宿区百人町3-1-2
■主催 2018「続・時をかける少女」製作委員会(ニッポン放送/ぴあ/イープラス)
■企画・製作 ニッポン放送
■制作協力 プラグマックス&エンタテインメント/株式会社オポス
■チケット 2017年11月下旬から発売を予定
■お問合せ プラグマックス&エンタテインメントTEL:03-6276-8443(平日11:00〜18:00)

©2018「続・時をかける少女」製作委員会