レバンテ戦で0-2から2点を導く活躍 「逆襲劇の主役はイヌイだった」

 

 エイバル日本代表MF乾貴士は、現地時間29日に行われたリーガ・エスパニョーラ第10節レバンテ戦で2点を導き出すプレーで、敗色濃厚のチームをドローに導いた。この活躍ぶりは一夜明けても称賛されており、エイバルの地元紙「エル・ディアリオ・ヴァスコ」で「違いを生む男、イヌイ」と特集されている。

 

 先発出場した乾は2点ビハインドで迎えた後半5分、ペナルティーエリア手前の左サイドボールを受けてからファウルをもらうと、この直接FKをMFナイツ・アルビージャが鮮やかに叩き込む。さらに乾は同29分、左サイド深くに攻撃参加したDFダビド・ロンバンのパスを受けると、軽やかなタッチでペナルティーエリア内に侵入。鋭いシュートこそ相手GKに阻まれたものの、こぼれ球をFWシャルレスが詰めて2-2の同点に追いついた。

 

 この活躍ぶりは各メディアで高い評価を受けているが、同紙は乾のみにスポットライトを当てた記事を掲載。「イプルアエイバルの本拠地)はすさんだ状況だったが、そこから大いなる喜びへと変化するゲームだった」と、後半に盛り返した試合展開を描写している。そして、その立役者となったのが乾だったことをこう伝えている。

 

エイバルの逆襲劇の主役は、イヌイだった。この日本人選手は自由自在に動き回って(対戦相手のレバンテにとって)本当の悪夢になった。彼自身は中盤2列目の選手だが、前線へと飛び出し、ラストパスを送る能力もあり、違いを作る質を持つ選手だ。実際に彼からゴールチャンスが生まれたのだから」

 

 

エイバルで「最も予測不能な選手」

 

 乾への賛辞は、これだけにとどまらない。「イヌイはエイバルに所属している最も予測不能な選手で、この試合のカギを握った。飛び出すことでそのエリアにズレを作り出し、ゴール前での正確なパスは不可欠なものだ。我々は特別な“左の翼”を持っている」と、左サイド仕掛け人として信頼を寄せられている。

 

 エイバルは今季序盤戦で出遅れ、現時点で17位と苦しんでいる。そのなかで乾がどれだけチャンスを創出できるのか。在籍3シーズン目にして、より一層の重責を担うことになりそうだ。

 

【了】

 

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

 

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

 

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