THE 夏の魔物が10月26日にバンドにとって初となる東京・渋谷CLUB QUATTROでの単独公演「クアトロの魔物」を実施した。

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THE 夏の魔物が25日に発表したメジャー1stアルバム「THE 夏の魔物」を携えて行われた今回の公演。彼らはこの日、シン・マモノBANDのメンバーである越川和磨(G)、えらめぐみ(B)、中畑大樹(Dr)、ハジメタル(Key)を従え、MCをほとんど挟むことなく全14曲を披露した。

マモノBANDが先にステージに姿を現し演奏を始めると、その後にTHE 夏の魔物のメンバーが続々と舞台に登場。彼らは1曲目に「魔物BOM-BA-YE ~魂ノ覚醒編~」をセレクトし、魔物チルドレン(THE 夏の魔物ファンの総称)と一丸となって「魔物!」「BOM-BA-YE!」コールを会場に轟かせた。その勢いのまま間髪入れずに披露されたのは、「リングの魔物」。ソリッドなバンドサウンドに乗せて成田大致がフロアに飛び込むなど、お祭り騒ぎのライブが繰り広げられていく。続く「涙。」で成田と泉茉里はサビで美しいコーラスワークを会場に響かせ、2人は満足げな表情を浮かべた。そして泉と鏡るびいがキレのあるダンスで観客を魅了した「RNRッッッ!!!」、前曲で見せた激しいパフォーマンスと打って変わって、泉が落ち着いた動きでボーカルに徹した「わたし」が届けられたあと、成田は「山内マリコ先生に捧げます!」と前置きし、バンドは山内マリコが作詞を手がけた「東京妄想フォーエバーヤング」を熱演。成田がシンガロングを煽ると、ファンはそれに応えるようにサイリウムを左右に振りつつ声を張り上げた。曲の後半で舞台の中心に進み出たアントーニオ本多は、オーディエンスに「素敵な笑顔をしてるぜ。でも笑顔なら俺は負けない。笑ってくれ!」と笑顔を促し、場内はピースフルなムードでいっぱいに。次に成田、アントン、大内雷電を中心に披露された「SUNSET HEART ATTACK」では、アグレッシブビートに合わせて、男子メンバーがファンと共にヘッドバンギングをするなど獰猛なパフォーマンスで会場を沸かせた。その後5人はフロアを隈なく見わたしながら「over the hill」を情感たっぷりに歌い上げ、「THE 夏の魔物のテーマ」で本編ラストを締めくくった。

魔物チルドレンの「魔物!」「BOM-BA-YE!」コールに呼び戻され、マモノBANDに続いて女子メンバーが再びステージへ。彼女たちは「マモノアラウンド・ザ・ワールド」でライブを再開させた。曲の後半で突然舞台を降りた鏡は、オーディエンスの間を縫うように歩き、ステージ上手へ移動。座っている観客を見つけた彼女は「座ってんじゃねー、立て!」と起立を促し、渋谷CLUB QUATTROに対する特別な思いを語った。さらに鏡は「全部出しきって!」とファンに向かって叫び、挑発的な眼差しでコール&レスポンスを要求した。場内の興奮が冷めやらぬ中、バンドは公演の最後に「僕と君のロックンロール」をパフォーマンス。オーディエンスと一体となってジャンプをするなど、さらなる熱気を生み出した。充実した表情のメンバーは感謝の気持ちをファンに伝え深々と頭を下げると、会場から惜しみない拍手が送られた。

THE 夏の魔物「クアトロの魔物」2017年10月26日 渋谷CLUB QUATTRO セットリスト

01. 魔物BOM-BA-YE ~魂ノ覚醒編~
02. リングの魔物
03. 涙。
04. どきめきライブ・ラリ
05. RNRッッッ!!!
06. わたし
07. 東京妄想フォーエバーヤング
08. バイバイトレイン
09. SUNSET HEART ATTACK
10. over the hill
11. THE 夏の魔物のテーマ
アンコール
12. マモノアラウンド・ザ・ワールド
13. シン・魔物BOM-BA-YE ~魂ノ共鳴編~
14. 僕と君のロックンロール

THE 夏の魔物「クアトロの魔物」公演の様子。(撮影:タイコウクニヨシ)