人気脚本家宮藤官九郎が監コメディー&復讐劇に挑んだドラマ『監のおさま』(TBS系)の第3話が先31日に放送され、均視聴率6.5ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。前回から3.1ポイントの大幅下げとなったのですが、これについては記事の最後に触れたいと思います。

 さて、まずはこれまでのあらすじを少し。2017年クリスマス・イヴ、元囚人の馬場カヨ(小泉今日子)、大門洋子(坂井真紀)、足立明美森下愛子)、勝田菅野美穂)と元刑務官の若井ふたば満島ひかり)の5人は、EDOミルク社・社長板橋郎(伊勢友介)を誘拐。その背景には、6年前に郎の婚約者だった江戸川しのぶ夏帆)が、郎の浮気相手・横田ユキ(雛形あきこ)の殺人教唆罪で逮捕されたのが冤罪だったことを郎に言させようという的があったのです。

 そして前回からは、カヨたちがしのぶと出会った6年前の女子刑務所での話と現在とをクロスさせるカタチで展開。今回は、刑務所しのぶが入所してきたところからスタートしました。

 殺人事件そのものが大々的に報じられたことや、爆笑する姿がネット上で出回ったことにより“爆笑ヨーグルト”と名付けられるなど顔が広く知れ渡っていたしのぶ。同居することになったカヨたちは興味々で近づくのですが、心を閉ざされ距離を置かれてしまいます。

 しかし、時間がたつにつれてしのぶは次第に心を開きはじめ、殺人事件についてもるようになります。すると、ニュースで聞いた情報とは食い違いがあることにカヨたちは気がつくのです。報道によれば、しのぶがユキを呼び寄せて依頼者に殺させたということになっていたのですが、しのぶポロリと口にしたのは「(ユキが)押しかけてきた」という言葉だったのです。

 また、郎と晴海葉)が交際しているというニューステレビで流れた際、しのぶが「裏切られた」ときながら泣き出したため、カヨたちはしのぶが何か隠しているのではないかと疑います。しかし、いくら問い詰めてもしのぶは何も答えようとしないのです。そんな折、しのぶ突然吐き気をもよおしたことで、もしや妊娠しているのでは? とカヨが感づいたところで今回は終了となりました。

 さて、感想。“クドカン”の称でお染みの人気脚本家宮藤が、今1番書きたいものは何かと自問した結果、“おばちゃんのお喋りを書いている時が一番楽しい”という結論に至ったことがきっかけになり制作が決定したという今回のドラマ。実際におばちゃん女優たちがわちゃわちゃと会話するシーンが多く、クドカンの夢はったようです。ただ、アラフィフの小泉今日子森下愛子坂井真紀ナチュラルメイクで登場する刑務所でのシーンビジュアル的に結構キツイものがあるように感じます。 

 また、郎の乳首が立ってることに気づいたカヨたちが大奮するシーンが今回ありましたが、まるで下ネタに食いつく男子中学生のようなノリは見ていて辟易するものがありました。それと、終始怒鳴りっぱなしというキャラ設定のふたばが、回を重ねるごとに陶しさが増して仕方ありません。

 その一方で、今回から登場した新人刑務官・高山沙也香役を演じる大幡しえりやる気はあるけど回りしてしまう感じは、演技なのか素のキャラクターなのか定かではありませんが独特の存在感を発揮していて面かったと思います。また、今回からしのぶが本格的に登場したことでミステリー要素が加わりドラマとしては面みが増してきた印を受けました。

 それだけに今回、プロ野球日本シリーズの中継延長のためスタート時間が1時間半以上も遅れてしまい、視聴率がガタ落ちしてしまったのは残念でした。同ドラマは、現在郎による6年前の殺人事件の回想、6年前の女子刑務所など、年や場所を行き来してのシーン転換が複雑に入り組んでストーリーが展開されるため、1話でも見逃すと話の流れについていけなくなる可性が高いのです。

 一応、TBSオンデマンドで次回放送日まで無料配信しているのですが、そこまでして視聴する人がいるかどうか……。不運としか言いようがありませんが、次回からはしのぶだけでなくカヨや他の女囚たちのキャラも掘り下げられていく展開になるということで、楽しみに待ちたいと思います。
(文=大羽

TBS系『監獄のお姫さま』番組サイトより