2017年度グッドデザイン賞を受賞した「SQUEEZE MUSIC」が話題になっている。『食楽web』でデザインの話? とお思いかもしれないが、実は受賞したこのプロダクト、ちゃんと“味”にまつわるモノなのだ。簡単に言うと、ズバリ、音楽を再生しながら、その曲に合ったミックスジュースを作ってくれる。つまり音楽を“味覚化”する装置、と言い換えてもいい。

 音楽を絵画で表現したカンディンスキーのように、音を“味”に変換して楽しめる。そう、例えば大好きなアーティスト音楽を、に加え、舌で楽しむのも当たり前になる未来が、すぐそこまで来ている。

 では、具体的にどうやって音を味に変換するのか、紹介しよう。

再生中の音楽を分析し、味をミックスしていく

 今や“食”が、ウンチクをひけらかすための美食やグルメの狭いジャンルから抜け出し、ファッションデザインと混じり合って、普遍的なライフスタイルの1つとなりつつある時代。音楽と食をダイレクトに交差させた装置に注が集まるのは、自然な成り行きなのかもしれない。

 音を味覚にする過程は、音楽を聴いた時に、がそのムードに合わせて感じやすい味覚を分類するところからスタート。装置はリアルタイム音楽のムードを分析し、曲展開に合わせてさまざまな味のドリンクミックスさせていく。一曲終わると、その曲のムードに基づいた味のミックスジュース完成するというわけだ。

 曲の展開に合わせて甘味味、苦味などを調整していくため、明るくてキャッチーな曲は甘くて爽やかな味に、ジャズは渋めの味に、バラードなら涙のようなしょっぱい味になる。

曲の中のHAPPY、EXCITING、ROMANTIC、SENTIMENTAL、SADという要素を分析し、味をミックス
曲の中のHAPPYEXCITINGROMANTIC、SENTIMENTAL、SADという要素を分析し、味をミックス
聞き慣れたあの曲はどんな味?
聞き慣れたあの曲はどんな味?

 ポップスやロックはもちろん、ジャズクラシックなど、あらゆるジャンル音楽に対応。ジャズ名曲「Fly to the moon」は、きっと大人っぽい渋い味になりそう、なんて、お気に入りの名曲どんな味になるのか想像してみるだけでも面い。現在は、東京福岡の2か所に設置済み。感覚が刺される食と音楽の新体験、ぜひ試してみたい。

音に味覚を、という共感覚的な体験ができる「SQUEEZE MUSIC」 | 食楽web