西川がベルギー戦で使用予定のロシアW杯公式球に言及「すごく滑るなというイメージ」

 

 バヒド・ハリルホジッチ監督率いる日本代表は10日の国際親善試合ブラジル戦で1-3と敗れたなか、現地時間14日の同ベルギー戦に向けて12日からベルギー合宿初日のトレーニングをスタートさせた。照明灯がなく場所の移動を迫られ、雹(ヒョウ)が突如降り注ぐなどハプニングに見舞われたが、ゴールキーパー陣にとってはワールドカップ(W杯)の公式試合球をチェックするなど、大きな収穫があったという。現役日本代表GKがメーカー別の球質の違いについて言及した。

 

 2018年ロシアW杯ではアディダス社の「TELSTAR 18(テルスター18)」が公式球として使用される。14日のベルギー戦で使用予定となっており、日本代表も早速トレーニングで取り入れたという。

 

 雹が降るなどの悪天候もあり、ボールが滑りやすいピッチコンディションにあったなか、GK西川周作(浦和レッズ)は「すごく滑るなというイメージ。他の二人(川島永嗣、東口順昭)も言っていたけど、新品だったのもあるし、雨のピッチコンディションもあって、結構ツルツル滑る感じがしました」と明かしている。

 

 もっとも、「アップしてすぐゲーム(形式)となって、なかなかシュートを受けていないので、前日(練習)でたくさんボールを受けながら確認したい」と、

 

 メーカー別の球質の違いについて言及した。

 

 

 

「シュートがブレやすいという違いもある」

 

 

「蹴りやすいボール、蹴りにくいボールはある。もちろん、(ボールによって)シュートがブレやすいという違いもある」

 

 足下の技術に長ける西川は高精度のキックを武器の一つとしており、これまでも正確なボールを前線に供給してチャンスにつなげてきた。西川にとって、キックの部分はハリルホジッチ監督に自身を売り込む重要なセールスポイントであり、ボールの感触を一層敏感に感じ取ったようだ。

 

アディダスのボールは結構蹴った時に重い。ナイキのボールとちょっと違って、ACLでは軽く蹴っても遠くに飛ぶイメージはある。蹴る方に関して違いを感じます」

 

 W杯公式球を使用して早くも違いを口にした西川は、キックとともにセービングの感覚も磨いて定位置奪取を虎視眈々と狙う。

 

【了】

 

大木 勇(Football ZONE web編集部)●文 text by Isamu Oki

 

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

 

 

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