作中のキャラクターおりょうの等身大パネル

 アニメガールズ&パンツァー」(以下、ガルパン)の舞台となった茨城県大洗町11月19日大洗あんこう祭が開催。21となる今年は、約13万人の来場者数が発表されています。

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 ガルパン2012年10月から12月2013年3月に放送。戦車を用いる戦車道が伝統的な女性武道として推奨される日本を舞台に、大洗女子学園に転校してきた西住みほ仲間とともに戦車道高校生大会で優勝をすというストーリーです。2012年の第16回大洗あんこう祭から、声優トークショーなどガルパン関連のイベントが入ったことで来場者が増えました。

 特設ステージでは、ガルパンメインキャストや、プロレスラー大洗町茨城県観光大使を務める蝶野正洋さんによるトークショーなどが催され、人だかりで携帯電話も繋がらなくなるほど。商店では歩行者天国になり、多くの痛車が展示されたほか、作品のキャラに扮したコスプレイヤーが町を練り歩いていました。大洗町商工観光課職員の「去年とべて駐車場とシャトルバスを増やしたことで、来場がスムーズになった」の言葉通り、この日は筆者もほとんど待つことなく駐車場を停めることができました。人口約1万6000人の町にこの日だけで約13万人もの来場があったように、年間の観光客数も「東日本大震災以前に戻りつつある」とのことです。

大洗あんこう祭りだけでなく、年間を通してファンを呼び込んでいる

 最終章第1話が12月9日に劇場開されるガルパン。作品の舞台とはいえ、この人気ファンを呼び込む大洗町の取り組みによるところが大きいです。大洗あんこう祭以外でも例えば、商店ではお店ごとに異なる作中のキャラクター等身大パネルが置かれ、キャラクター誕生日イベントを開催しています。この日も、「玉屋キッチン」では、おりょうにちなんだ「おりょうさんの長弁当」(500円)が販売されていました。

 「ガルパンが震災に遭った大洗町を舞台に選んでくれたと聞いて応援したくなりました」と、店小沼子さん。お弁当11月15日おりょう生誕祭に向けて企画したとのことです。「私はマンガを読んじゃいけないと言われた世代でしたから」と、当初は大洗町商工会に頼まれても「おりょう」の等身大パネルを置くことに反対。それでも、亡くなったご人が頼まれたら断れない性格のため置いて間もなく、「おりょうさんには日本刀がなくては」と模造を届けたファンに驚いたとっていました。「おりょうさんの長弁当」は11月いっぱいは販売する予定です。

リピーターをどれだけ増やせるかが大切

アプリ「舞台めぐり」の生みの親・安剛志さんと、配布していたガルパンオリジナルシール

 また、作品のファンを呼び込むのに一役買っているのがアプリ「舞台めぐり」です。「舞台めぐり」は日本各地にあるアニメ作品の舞台でキャラクターARと一緒に撮影ができるというもの。現地のお祭りなど様々なイベントと連動することで、一度訪れたファンが再び現地に行く後押しをしてくれます。商店で店をを出していた「舞台めぐり」の生みの親である安剛志さんによると、「あくまで我々だけの体感ですが、今年もうちのブースに来てくれた人の8割が去年と同じ人でした」とのことです。

恒例の茨城交通のらく書きバス

 コスプレ痛車ガルパン関連に限られていることも、ファンを呼び込むための狙いなのかもしれません。聖地巡礼ジャーナリストの河太郎さんは、「こうした『聖地巡礼』のイベントと、痛車コスプレイベントを併催する例は少なくないのですが、大洗町の場合、『ガルパンオンリーという縛りを設けていることが特徴です。『らき☆すた』にも『土師祭』という年に一度のお祭りがあるのですが、こちらは縛りを設けていないため、『東方シリーズ』など別の作品のコスプレをする人も少なくありません。」とります。

 ファンを呼び込むための様々な取り組みをしている大洗町ですが、アニメらき☆すた」の舞台となった埼玉県鷲宮のように、作品完結後もファンが来てくれる場所になるのでしょうか。河さんは商店のお店の中に注しています。

「商店でパネルが置いてある店に入ると、ありとあらゆる店にファンの置き土産があることに気付くと思います。これは居酒屋のボトルキープのボトルのようなもので、すなわちリピーターの数を表していると言っても過言ではありません。こうした現鷲宮や『ラブライブ!サンシャイン!!』の沼津など、コアな『聖地』ではしくないことなのですが、大洗の『ガルパン』ではこの数が尋常じゃないのです。来から『最終章』が始まりますが、『ガルパン』が本当に終わってしまったとしても、そう簡単にファンが来なくなることはないと思いますよ」。

 ガルパンファンにとって、大洗町は作品を通してできたもう一つの居場所なのかもしれません。

マンホールにまでガルパンロゴ

作中で度々破壊されている肴屋本店

写真撮影:日本コスプレ通信

(執筆者: 日本コスプレ通信)

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