林修(©ニュースサイトしらべぇ

わからないことや、興味をもったことがあるとネット検索をして調べる人は多いだろう。しかし、このクセは思わぬ弊害を引き起こすこともあるようだ。

26日放送の『林先生が驚く初耳学!』(TBS系)での、林修氏の発言が話題になっている。

■ネット検索ばかりはバカになる?

番組の中で、林氏は「ネット検索ばかりしているとバカになる」をテーマに持論を展開。読書時間ゼロの学生と、1日に2時間以上読書をする学生に同じテーマの小論文を書かせたところ、その内容に決定的な差が表れたとの研究を紹介した。

読書時間ゼロの学生たちが書いた論文は、ネットで調べたような情報をいくつも貼り付けた「コピペ論文」が目立ったそう。一方、読書をしている学生たちはしっかりとした論文のかたちになっていたという。

さらに林氏は、文章は一つひとつの意味の塊をきちんとつながなければ全体としてのまとまりに欠けると主張した。

■「まとめ」ばかりでは論理的思考にならない?

また、流行りである「まとめサイト」の使用についても警鐘を鳴らした林氏。コピペに慣れすぎてしまうと、情報の取捨選択をする際に「読みやすいのは拾う、難しいのはカットする」と、めんどうな文章を見つけるとすぐに「戻るボタン」を選択してしまいがちになるという。

林氏は、こうして集められた情報を感覚的につなぐ頭になると、論理的な思考にはならないと持論を展開。そのためには、ネット検索ばかりするのではなく、読書の習慣を身につけることが重要だと説いた。

■ネット上では賛否両論の声

放送を受け、ネット民からは賛否両論の声が相次いだ。「一理ある」「たしかにその通り」と共感する意見もあれば、「ネット検索は関係ない」「論理性が欠けることとネットはイコールではない」など、反対の意見も多く見られた。

■読書習慣のある人は3割

しらべぇ編集部は、全国20〜60代の男女1,387名にマンガや雑誌などをのぞいた「読書の習慣」について調査を実施した。その結果、「月1冊以上本を読む」と回答したのは全体の3割という結果となった。

(©ニュースサイトしらべぇ

逆にいえば、3人に2人は読書習慣がないようだ。

「ネット検索ばかりだとバカになる」というのは少し大げさかもしれないが、しかしながら読書の習慣は大切にしたいものだ。

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(文/しらべぇ編集部・シマウマ姉さん イラスト/ミキシマ

【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo

調査期間:2016年9月23日~2016年9月26日
対象:全国20代~60代の男女1365名(有効回答数)

「ネット検索ばかりしているとバカになる」 林先生の持論に賛否両論の声