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今月は「惺々不昧」という作品が特選に選ばれました。無審査は3作品。(編集部)

特選

特選 小澤 鳳柳

小澤 鳳柳

読み=惺々不昧
「惺」字などは懐が狭く結体は良いとは言えませんが、感充分で見応えのある作です。穂先を深く沈め、切れ味鋭いタッチで充実した健勁なる線条であることが特選としました。
創作する場合、あらかじめだいたいの構想を練り、心の準備をすることが大切です。また用具によってその表現が変わりますので、どんな用具を使用するかを決めることも必要です。どうぞお試しください。

無審査

無審査1 栗野 孤舟

栗野 孤舟

楷書作はたっぷりとした量で書かれておりますが、清な筆致で五文字めて下さいました。飛動をめるではなく、奇趣を企てるでもなく、淡々とした情趣が表現されております。
作は重厚な筆致で「勁」の二文字などは堂々として、また伸びかあり「勁」字の終筆のれた線がこの作を完結めております。

無審査2 齋藤 北城

齋藤 北城

隷書作はに筆圧がしっかり掛かり、謹厳に書して下さいました。隷書は筆勢が楷書の場合と逆につけられています。横画の起筆は逆入して終筆は波磔(一字の中で基調となる横画の終筆に大きなうねりを作り、右上方にはね出す装飾的な筆法をいう)となります。お書き下さいました作は字形が方筆で四ばり、この波磔がはっきりしていないので、どことなく古隷(前漢の遺品には波磔がみられない)的整斉で味わい深い作です。
行書の自運作は懐広い字形ですっきりと清な趣にて五文字お書き下さいました。行書は楷書と書の中間的存在で、おのおのの長所をとり欠点を補っている書体ですので、その利用度は大きいので皆々様十分に学習されて下さい。

無審査3 松原 滋柳

松原 滋柳

隷書作は字形を意識しぎた為か、運筆が遅く半を吸い込み線がもたついていることが欠点です。
行書の自運書二点のうち、おおらかな運筆で「開軒…」と書して下さいました作は「微」字など少し結体に安定を欠くも、全体に強弱感の変化がありリズム良く書かれております。「陽…」と書かれました作は、筆脈と筆意を良く通し温整斉で韻豊かにめております。

10月は特選1作品と無審査が3作品。|皇寿書壇2017年10月入選作品