東京・渋谷のスクランブル交差点は外国人の間でも有名な観光スポットとなっている。日本人からすれば特に目新しいものでもないが、中国人からすれば「観光スポットになって当たり前」の光景が広がっているようだ。

 中国メディアの今日頭条はこのほど、渋谷のスクランブル交差点は映画などで目にしたことのある中国人は少なくないと伝えつつ、非常に多くの人と車が信号で見事に制御されながら行き交う光景は中国人にとって驚きの光景であると伝えている。

 中国では信号を守らない車や歩行者が非常に多く、特に歩行者は赤信号でも車が来ていなければどんどん信号を渡っていくほか、横断歩道ではない場所でも自分が渡りたいと思えばやはりどんどん横断してしまう。それゆえ、渋谷のスクランブル交差点では信号が変わるたびに車と歩行者が代わる代わる行き交う光景が新鮮で驚きなのだろう。

 記事は、渋谷の交差点では非常に多くの人と車が行き交うにもかかわらず、信号が赤に変わるたびに全ての車と歩行者が止まり、信号が青になるたびに車と歩行者が一斉に歩き出すと紹介。ここを訪れると、まるで映画やアニメで見たシーンの中にいるかのような錯覚を覚えるとした。

 さらに、混雑しているようでも秩序が失われない渋谷の交差点は見ているだけでも飽きないとしつつ、交差点付近のカフェでコーヒーを飲みながら行き交う人々を鑑賞するのも楽しいと指摘。中国人にとっては中国では見られない光景だけあって、渋谷のスクランブル交差点はまさに日本ならではの存在であることを認識させられることを伝えている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

渋谷のスクランブル交差点、誰も信号無視しない光景を「鑑賞せよ」=中国報道