――軍事研究が緊急寄稿! 北朝鮮危機を見誤るな!

 現在防衛省内にてまことしやかにささやかれている噂がある。それも、現役大臣を発信とする噂だ。それは、「トランプ政権が年内に対北朝鮮限定先制攻撃を行う」との噂である。一体どういう事だろうか? 日本への影いのだろうか? 以下、詳細を見ていきたい。

 噂はこのようなものである。「2017年内に、トランプ政権は対北朝鮮限定先制攻撃を行う可性がある。特にクリスマスの時期に行われる可性が高い」この情報庁全体に流布されているのが現状なのだ。

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開戦 2つの可

 この噂を詳細に検討すると、2つの可性に行き着く。

 1つは、軍の誇るステルス戦略爆撃機による寧辺(ニョンビョン)の核関連施設及び平壌(ピョンヤン)の北朝鮮最高導者・金正恩そのものを排除する作戦。これには、朝鮮半島付近に度々飛来しているB-1B、もしくはB-2Aステルス戦略爆撃機が用いられるであろう。いずれにせよ、グアムアンダーセン軍基地から出撃し、地中貫通爆弾(バンカーバスター)を用い、寧辺の核施設及び金正恩私邸を破壊するという手法を取る事になる。

 2つは、在米軍基地、もしくは朝鮮半島合に展開させた米海軍原子力潜水艦から特殊部隊を寧辺(ニョンビョン)の核関連施設及び平壌(ピョンヤン)の金正恩私邸に出撃させ、占拠する作戦。これは朝鮮半島の西側のにあたるに展開させたヴァージニア級、もしくはハイオ級攻撃原子力潜水艦より小艇にて米海軍「ネイビー・シールズ」をはじめとする特殊部隊を出撃させ、寧辺の核関連施設、及び金正恩私邸の占拠を行う算段となる。出撃拠点はなにも米海軍原子力潜水艦でなくてもよく、在米軍基地からオスプレイを用いて投入しても良いし、輸送機からパラシュート降下しても良い。沖縄の嘉手納基地には、こうした特殊部隊投入を任務とする輸送機MC-130「コンバットロン」が配備されている。

 こうした2つのシナリオが考えられる。

 12月はこうした作戦にうってつけの時期である。最新鋭のステルス戦闘機F-22F-35を含め230余りの機体が投入される合同演習が行われるほか、日本においても九州陸上自衛隊海兵隊との合同実働演習が行われる。また、日合同机上演習「ヤマサクラ」も行われるのだ。特筆すべきは、この「ヤマサクラ」においては、北朝鮮による対日弾道ミサイル攻撃が想定され、民保護が行われることを前提とした上で演習が実施されることだ。

 また、の防衛大臣は11月15日の段階で在米軍令官のブルック大将と、翌16日には太平洋令官ハリ大将と会談を行なっている。更に、共和党の重鎮リンゼー・グラム上院議員は12月3日ペンタゴンに対し在米軍将兵の家族を退避させるようめた。日防衛当局は、「対北朝鮮限定先制攻撃」を見越し、着々と防備を進めているのである。

■「火星15」号が本土に放たれたらNYになる

 では、なぜこのタイミングなのか? それは、2018年初頭までに北朝鮮が獲得すると見られていた対核攻撃の保有が、11月29日大陸間弾道ミサイル火星15」号の発射実験成功をもって了したと確認されたからである。射程1万3000kmを越えると推定されるこのミサイルは、北朝鮮本土から本土中枢、すなわちニューヨークワシントンDCをやすやすと射程におさめる。そして「火星15」号の積載重量は1tを越えると見られ、9月3日に行われた核実験において起爆が成功した水素爆弾を弾頭として載せる事が可なのだ。「火星15」号が仮に本土に放たれたとすれば、ニューヨークワシントンDC燼と化す。

 防衛省で現役大臣を中心にまことしやかにささやかれている「対北朝鮮限定先制攻撃」は、まさにこの本土に核攻撃が行われる可性を排除する為に行われるものだ。しかし、この攻撃は日本にとって重大な影を及ぼす恐れがある。


■「火星15」号が本土に放たれたらNYになる

 まず、在邦人の安否が挙げられる。朝鮮半島有事における在邦人の避難に関しては、日韓政府間で具体的な交渉に入れていないのが現状である。韓国としては、仮に在人退避の名であったとしても、自の領域内に自衛隊を入れることなど言断なのだ。

 そして、「限定」と断りがついているにもかかわらず、実際には「対北朝鮮限定先制攻撃」が行われた場合、朝鮮人民軍は総を挙げて反撃を行い、全面戦争へと突き進む可性が極めて高い。朝鮮人民軍各部隊は、最高令官たる金正恩そのものを排除するいわゆる「斬首作戦」に対抗すべく、金正恩と連絡がつかなくなった段階で、韓国に対して攻撃を行うようあらかじめ命令されているのは確実だからだ。

 特に問題となるのが、ソウル北方4050kmの地域に布している朝鮮人民軍の長距離ロケット部隊だ。総数は1万輌を優にすと見られるこの部隊は金正恩と連絡がつかなくなった段階で、即座にあらんばかりの弾をソウルに向けて一斉に発射するであろう。すなわち、ソウル文字通り「火の」と化すのである。韓国市民はもちろんのこと、3万8000人以上にのぼる在邦人の生命もまた、危機されるのだ。

 更に問題なのが、在日米軍基地及び首都東京に対する弾道ミサイル攻撃である。朝鮮人民軍北朝鮮に対する爆を防ぐべく、そして朝鮮国連軍の揮機麻痺させるべく、嘉手納・岩三沢をはじめとする各在日米軍基地、及び朝鮮国連軍の令部が存在する横田基地を含めた東京に向け、通常、もしくは核弾頭を搭載した弾道ミサイルを発射する可性がある。

 とりわけ世界有数の人口密集地帯である首都東京核ミサイルの絶好の標的だ。そして、北朝鮮の対日向けの弾道ミサイルは、「ノドン」や「スカッドER」といった、既に度重なる発射実験で性は実済みの、極めて信頼性の高い弾道ミサイルである。北朝鮮核ミサイルは確実に日弾道ミサイル防衛網を突破し、東京へと着弾するであろう。

 クリスマスを間近に控え、々は命を守るための行動を開始しなければならないのだ。
(文=原逸郎)

※イメージ画像は、「Thinkstock」より