最近、20代30代などの若い女性で、更年期障のような症状に悩まされている人が増えてきているといいます。でも、そんなに若いうちから更年期障になるようなことが本当にあるのでしょうか?ここでは、更年期障が起こりやすい年齢や期間、若い世代で更年期障のような症状が現れる原因などを解説していきます。

いつから?更年期障になる年齢

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女性は必ずなる?そもそも更年期障とは

女性は、年齢を重ねるに従って、卵巣の働きが徐々に衰え、生理永久に止まる「閉経」を迎えます。「更年期」とは、この閉経を挟んだ前後10年間のことで、この時期に現れるさまざまな症状を「更年期症状」、中でも、生活に支障があるほど重いものを「更年期障」といいます。

更年期障というと、女性なら、いずれはにでも起こるものと思っている人が多いかもしれません。しかし、多くの場合は、何かしらの症状があってもやり過ごすことができる程度のもので、日常生活に支障が出るほどの症状に悩まされる人は、2割程度だといわれています。

女性ホルモンの急な減少が更年期の不調を招く

更年期症状や更年期障には、「エストロゲン(ホルモン)」が大きく関係しています。

エストロゲンは、卵巣から分泌される女性ホルモンの1つですが、更年期に入ると、卵巣の低下にともない、その分泌量が急に減少します。すると、ホルモンの分泌量を調節しているの視床下部と下垂体は、卵巣に「もっとエストロゲンを分泌して」と令を出すために、性腺刺ホルモンの分泌量を増やします。

しかし、どんなに性腺刺ホルモンを分泌しても、機が低下している卵巣は、その令に応えることができません。その結果、視床下部・下垂体系は混乱に陥りますが、特に下垂体に令を出している視床下部には、呼吸や体温、発汗、心臓の拍動などを自動的にコントロールしている「自神経」の中枢があります。そのため視床下部・下垂体系の性腺機に関連する混乱が自神経全体に影し、ほてり、のぼせ、冷え、めまい、肩こり、頭痛、イライラなどといった更年期の不調が現れてしまうのです。

更年期が始まる年齢は?

日本人女性が閉経を迎える均年齢は50歳なので、一般的には4555歳が更年期ということになります。しかし、閉経する年齢には個人差があるので、ければ40歳代前半、遅い人なら50歳代後半になってから閉経するケースもあります。

また、最近では男性の更年期障も話題になっております。男性には、女性の閉経に相当するような節がありません。このため、上記のような症状が現れていても、それが更年期障によるものだと気づかないケースも少なくないようです。

更年期障はどのくらい続くの?

更年期の症状は、閉経前後の2〜3年をピークに、その後はだんだん軽くなり、長くても5年ほどで治まることがほとんどだといわれています。

20代30代でも更年期障になることがあるの?

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プレ更年期障や若年性更年期障とは?

最近では、20代30代といった若い世代でも、月経不順やのぼせ、ほてり、発汗などといった更年期障のような症状を経験している女性が増えてきているようです。このようなケースを、俗に「プレ更年期障」や「若年性更年期障」といったりしますが、この年代で、本当に卵巣が低下していることは、ほとんどありません。

プレ更年期障になる原因は?

ではなぜ、若い年代で更年期障のような症状が現れるのかというと、それは、ストレス睡眠不足、不規則な生活、理なダイエットなどが原因で、自神経バランスが乱れているからです。

先程もお話したように、自神経とは、本人の意志と関係なく、身体の各器官の働きを自動的にコントロールしている神経です。自神経には、活動的なときに働いて身体を活発モードにする「交感神経」と、リラックスしているときに働いて身体をお休みモードにする「副交感神経」があり、この2つの神経バランス良く切り替わることで、身体の機を正常に保っています。

ところが、ストレス睡眠不足が続くと、交感神経ばかりが働き詰めになってしまい、自神経バランスが崩れて、身体にさまざまな不調が現れるようになるのです。また、自神経の働きを調節している視床下部は、性腺刺ホルモンの分泌を行っている下垂体をコントロールしているため、自神経バランスが乱れると、最終的に女性ホルモンの分泌にも影し、月経不順など、月経トラブルが起こることになります。

若いのに閉経?卵巣不全とは?

20代30代といった若い世代で更年期障のような症状が現れるのは、自神経の乱れによるものがほとんどだとお話しましたが、まれに卵巣が若いうちに低下し、40歳未満で閉経してしまうケースもあります。これを「卵巣不全(POI:Premature ovarian insufficiency)」といい、30歳未満の0.1%40歳未満の1%に見られるといわれています。(※)

卵巣不全になると、女性ホルモンの分泌がなくなるので、月経がなくなるだけでなく、のぼせや動悸といった更年期障のような症状が現れるようになります。卵巣不全には、遺伝的な要因、免疫システム異常(自己免疫)、放射線抗がん剤治療の影などが関係しているのではないかと考えられていますが、多くの場合、原因は不明です。

(※島根大学医学部産科婦人科ホームページ卵巣不全(POF: premature ovarian failure、POI: premature ovarian insaficiency)」
http://www.shimane-u-obgyn.jp/patient/patient-other/133/141/150

プレ更年期障かも?と思ったら

月経不順やのぼせ、ほてりなど、更年期障のような症状が3カ以上続くなら、めに婦人科を受診し、卵巣を調べてもらいましょう。自神経の乱れが原因の場合は、生活環境の調整とともに、漢方薬やサプリメントを利用することで、症状が治まっていくことが多いようです。

卵巣不全だった場合は、卵巣を元に戻すことは難しいですが、エストロゲン製剤とプロステロン製剤を周期的に投与し続ける「ホルモン療法」を行うことで、更年期障のような不快な症状を善することができます(※)。

(※医療法人社団 産科・婦人科 小室医院ホームページ「更年期 ホルモン補充療法」http://www.komuroclinic.or.jp/kounenki-hormone.php

対策は3つ!プレ更年期障の予防・善方法

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ストレスを溜め込まない

適度なストレスは、やる気を高めて生産性をアップさせるなど、生活に良い影を与えますが、強いストレスをずっと抱えたままでいると、自神経バランスが崩れる原因になってしまいます。ストレスを溜め込まないために、ゆっくりお茶を飲んだり、半身浴をしたり、心地よい音楽を聴いたりするなど、1日の中でリラックスする時間を意識的に持つようにしましょう。

生活リズムを整える

睡眠不足が続いたり、食事や睡眠時間が日によってバラバラだったりするなど、不規則な生活を送っていると、生体リズムが狂い、自神経バランスも崩れてしまいます。寝をして睡眠時間を確保する、食事は1日3食、毎日できるだけ同じ時間にとるようにするなど、規則正しいメリハリのある生活を心がけましょう。

適度な運動

適度な運動をすることで、リフレッシュ効果が得られ、身体がほどよく疲れてよく眠れるようになります。ウォーキングサイクリングヨガなど、有酸素運動を取り入れてみましょう。

まとめ

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若いうちから更年期障のような症状が現れるのは、自神経の乱れが原因であることが多いようです。しかし中には、本当に卵巣が低下して「卵巣不全」になっている場合もあります。卵巣不全になると、更年期障に似た症状に悩まされるだけでなく、妊娠しにくくなったり、骨粗鬆症リスクが高まったりもします。気になる症状がある人は、自己判断せず、きちんと婦人科を受診するようにしましょう。

【医師監修】20代30代のママもなる? 更年期障害になる年齢や期間とは?