一般社団法人Jミルクが主催する「牛乳ヒーロー&ヒロインコンクール」の表彰式が11月25日に開催された。「牛乳ヒーロー&ヒロインコンクール」は、子どもたちが学校給食で毎日飲んでいる「牛乳」に対する理解をさらに深めてもらうことや学校現場での食育活動を支援することなどを狙いに、平成25年から一般社団法人Jミルクが開催しているイベント。5回目を迎えた今年は、応募総数2万4,400件の中から優秀作品に7名の小学生と、4校の教諭が選ばれた。

【写真を見る】牛乳ヒロイン最優秀賞を受賞した「みるきゅん」(神奈川県 横浜市立鉄小学校5年 時田 波乃帆さん)

牛乳ヒーロー最優秀賞はこちら!高知県の小学3年生・蟹井綾斗くん作の「こつこつ忍者 ミルク丸」。蟹井くんは受賞の際「『骨の形のクッキー』が気に入っている。最初は手裏剣だったけどこちらの方が面白いかなと思って変えた」と工夫した箇所をコメント。

牛乳ヒロイン最優秀賞を受賞したのは神奈川県の小学5年生・時田さん作の「みるきゅん」。時田さんはイラストの中に17個のハートマークを描き、「牛乳を通してハッピーに、元気に」という想いをこめたそう。

今回最優秀作品に選ばれた2作品は来年度のJミルクの食糧教材キャラクターとしてみんなの前に登場する予定だ。

「牛を育てる人、牛乳をつくる人、運んだり売ったりする人、その人たちがいてはじめて「牛乳」が私たちの元に届く。単なる絵の上手さや知識だけでなく、そういう想いが込められているかも審査の対象となった」とは審査員を務めた聖徳大学 児童学部長の奥村高明さん。

近年食育の現場では、給食の残食率の増加や食品ロスが大きな問題となっており、中でも「牛乳」は給食“お残し”問題の象徴的な存在。その一方で、世界には食べ物がなく栄養不足に陥っている人々が約8億人以上、毎年312万人の子どもたちが栄養失調で命を落としているという現実がある。

その観点から同コンクールは、平成28年度より、国際連合食糧農業機関(FAO)在日連絡事務所と連携し、子どもたちの応募1作品あたり50円を「FAO飢餓撲滅草の根募金」に寄付。今年は募金総額122万2000円にのぼった。

一般社団法人Jミルクの専務理事・前田浩史さんは、「牛乳を通して食べ物を大切さや世界が抱える食料問題について子供たち一人ひとりに考えてもらいたい。コンクールがそのきっかけづくりになれば」と話す。

「牛乳ヒーロー&ヒロインコンクール」は来年度も開催予定。応募資格は全国の小学生。ぜひ、今後も多くの子どもたちに「牛乳ヒーロー」「牛乳ヒロイン」を描いてもらいたいものだ。【ウォーカープラス編集部】(東京ウォーカー(全国版)・ 齋藤久美子)

牛乳ヒーロー最優秀賞を受賞した「こつこつ忍者 ミルク丸」(高知県 香南市立赤岡小学校3年 蟹井綾斗くん)