(stevanovicigor/iStock/Thinkstock)
社会的に大きな問題となっている「ながらスマホ」問題。
そんな中、スマートフォンを操作しながら運転していた自転車と衝突した歩行者が死亡する事故が発生。インターネット上に衝撃が走っている。
■スマホ自転車と衝突、歩行者死亡
今月7日、神奈川県川崎市にて電動自転車と歩行者がぶつかり、歩行者が死亡する事故が発生。同市麻生署は「重過失致死」の疑いで電動自転車を運転していた女子大学生(20)を書類送検する方針を固めた。
運転中にスマートフォンを操作していた行為が、重大な過失にあたると判断されたため。
事故を報じた神奈川新聞によると、遊歩道から歩道に出ようとした女子大生の電動自転車と、歩道を歩いていた女性(77)が出会い頭に衝突。歩行者の女性は転倒し頭を強く打って病院に搬送されたが、およそ2日後に搬送先の病院で亡くなった。
■イヤホンにスマホ、飲み物を持って運転
報道によると、女子大生は事故当時、左耳にイヤホンをつけ、左手でスマートフォンを操作、右手には飲み物を持っている状態で電動自転車を運転していたという。
女子大生は「ぶつかるまで気づかなかった」と話しているそうで、前方不注意で歩行者の女性を死なせた疑いが持たれている。
また、神奈川県では同月に他にも男子中学生が運転していた自転車と歩行者が正面衝突し、歩行者が死亡する事故も起こっていることから、県警は注意を呼びかけている。
■「ながらスマホ」意識低下に怒りの声
インターネット上では、危険極まりない様々な「ながらスマホ」について怒りの声があがっており、『YAHOO!ニュース』のコメント欄には…
・逮捕にならないのはなぜ? 車ならすぐに逮捕になるのに…もうさ、世の中スマホ依存症多すぎる
・左手にスマホ、右手にドリンクでどうやって運転すんだ?
・もっと報道したほうがいいよ! 学生の危険運転の自転車多いから
・亡くなった人がいるのに、スマホ片手の自転車だと罪が軽いんだ…ご冥福をお祈りします
・自転車、自動車、スマホだめっていってるのにやって人が亡くなった場合、殺人だよね。女子大生、大学行ってる場合じゃない
ながらスマホの危険性を訴える声や、自転車運転に対する意識の希薄化を嘆く声も。今回の事故は「自分は大丈夫」とどこか過信しスマートフォンを手放せない人たちに対し、警鐘を鳴らしている。
■「運転中は操作できないスマホ」約半数が待望
しらべぇ編集部が全国の20~60代の男女1,362名を対象に「運転中に操作できない仕組みをスマートフォンに取り入れるべきか」調査したところ、全体の45.2%の人が「操作できない仕組みがあればいい」と回答。
(©ニュースサイトしらべぇ)
この調査は自動車に限ったものであるが、自転車であっても死亡事故が発生。運転者の意識改善が望めないのであれば「スマートフォン自体に対策を施してほしい」と思う人は決して少なくない。
決して他人事ではない今回の死亡事故。自動車や自転車を運転する際はもちろんのこと、歩行中などの「ながらスマホ」は大変危険。亡くなった被害者女性のご冥福をお祈りしたい。
・合わせて読みたい→「うざっ!」背後からの自転車チャリンチャリンにイラつく理由って?
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年11月25日~2016年11月28日
対象:全国20代~60代の男女1,362名(有効回答数)
コメント