行方不明だったルーク・スカイウォーカーマーク・ハミル)が、突然姿を現した『スター・ウォーズ/フォースの覚醒衝撃のラストから2年。さまざまな謎を抱えながらシリーズ最新作『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』がついにそのベールを脱ぐ。「ジェダイは滅びる」とつぶやくルークは、果たしてどんな運命をたどるのか。今回、来日を果たしたマークが、新作への熱い思い、シリーズへの深い愛を赤裸々に語った。

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 約30年ぶりに『スター・ウォーズ』に復活したマークファンにとっては、ずっとルークとして心の中に生き続けているが、本人はどんな気持ちで撮影に臨んだのだろうか。「まず、1つのキャラクターを、長い年月を経て再び演じるなんて、かなりレアなケース。そういった意味で、今回は貴重な体験だったね。自分自身も人生経験を重ね、物の見方も変わってきたこともあり、『スター・ウォーズ』に対してよりありがたみが増したように思う」と感謝しきり。

 当初、ルークを再び演じることにかなり恐怖心があり、消極的だったと伝えられていたが、それは、『スター・ウォーズ』への愛が深いからこその葛藤だったとマークは振り返る。「自分の中では、旧3部作で完結していたので、30年後にまさか新3部作ができるとは思いもしなかった。あれだけ完璧なものが出来上がっていて、世界中から愛されているのに、自分がまたルーク役でノコノコ戻ってきて台無しにしてしまったらどうするんだ? そう思い始めたら、すごく怖くなってきたんだよ」。

 さらにマークは、「自分はそもそも神経質ですぐに緊張してしまうタイプ。ブロードウェイの舞台にも長年出演していたが、何ヵ月もロングランでやっている舞台でも、毎晩、灯りが落ちて、“さぁ、本番だ”というときに、心臓がドキドキしてしまって。ちょっと舞台恐怖症のようなところがあるんだ。そんな性格に輪をかけてルーク役がのしかかるわけだから、プレッシャーは並大抵のものじゃなかった」と述懐する。

 ところが、いざセットに入り、顔なじみのスタッフキャストと再会すると、「すごく居心地が良くて、自分の“居場所”に帰ってきた気分だった」と笑顔を見せるマーク。「若いときの思い出が、走馬灯のように蘇ったよ。中でも、“ミレニアム・ファルコン”のセットに足を踏み入れた瞬間、自分でも予期していなかった感情がこみ上げてきた」と声を弾ませる。「予想以上に精巧に再現されていて、それこそ、オイルがポタポタ漏れていたり、ディテールまで完璧だった。気のせいかもしれないが、当時の匂いまで感じてしまって…本当に涙が溢れ出そうだったよ」としみじみ語る。

 「ジェダイは滅びる」「光か、闇か」…意味深キャッチフレーズメディアを賑わせ、公開前からさまざまな憶測を呼んでいた本作。その全貌がついに明かされるときが来たが、マークはこう分析する。「オペラでも演劇でも、3幕ものの2幕目は、一番大きく話が動くもの。主要なキャラクターたちが、今まで予期していなかったような壁に直面するのも2幕目の醍醐味だ。そう言った意味で、この映画も“転換”として位置付けられる作品になっていると思う。ただ、そうは言っても、『スター・ウォーズはおとぎ話。波乱があっても、きっと、おそらく、いつかはハッピーエンドになると思うけどね」。いよいよ、世紀の瞬間を自身の目で確かめるときが来た。(取材・文・写真:坂田正樹)

 映画『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』は12月15日より全国公開。

マーク・ハミル、『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』インタビュー クランクイン!