博多を拠点に活動するHKT482011年の活動スタートから6年、ついに待望の1stアルバム「092(ゼロキュウニ)」が12月27日(水)に発売される。その映像特典として企画されたのが、48人の監督が全メンバー48人それぞれのために短編を撮り下ろすという「東映 presents HKT48×48人の映画監督たち」。

【写真を見る】舞台挨拶に登壇した6人はお客さんと一緒に記念撮影

4バージョンアルバムに収録された48作品を一挙に上映するイベントが、12月15日に東京・新宿のバルト9で行われ、上映に先駆けての挨拶としてメンバー宮脇咲良兒玉遥、松岡はな、監督の清水崇、横浜聡子、池田千尋が登壇した。

実は本日から『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』の公開が始まっていることもあり、最初に挨拶した清水監督は「『スター・ウォーズ』公開の日にこっちに来てくれてありがとうございます。(6月に公開された滝沢秀明主演の)『こどもつかい』の時は女性ばかりで不思議な雰囲気でしたが、(男性客ばかりの場内に)今日はそれに似てますね」と冗談交じりにコメントし場内を和ませた。

今回製作された短編映画の上映は、HKT48の6周年イベントの初日であった11月24日に彼女らのホームである福岡でも行われたが、昼の部と夜の部に分けて上映された。ところが今回は17時30分スタートで終映予定が翌朝7時という長丁場ということもあり、宮脇咲良も「いよいよ私の作品が上映されるということで緊張しているんですけど、それよりもみなさんが11時間耐えられるか心配です。最後まで寝ずに頑張ってください」との参加者の体を気遣う温かいコメントに参加者から拍手が上がる。

清水監督らもまだ見ていないという本邦初公開のトレーラーの上映後、トークショースタートサスペンスホラーの「見えない棘」に出演した宮脇は「耳が不自由な役なので、音に反応しちゃいけないのが難しかった」と役に対する戸惑いもあったのだとか。そんな彼女に対し清水監督は「刑事に詰め寄られるシーンで『そんなんじゃ男を騙せないぞ!』って自分で演技指導をしつつ、『何言ってるんだろう』って思ったんです。でもそこから彼女の表情が変わったんですよね」と宮脇の女優としての可能性を感じていたそうだ。

横浜聡子監督が「あまりかわいい女の子主人公にした作品を撮ったことがなかったので、いつもと違う兒玉さんを見せたかった」と語るフェイクドキュメンタリー「トチカコッケ」で兒玉遥は奥アマゾンからやってきた少女マルを演じる。「『正統派なのがやりたい』って言ったのに、まったく反対で…(笑) 最初は化粧や衣装に抵抗があって、鏡で見る自分の姿に引いてしまいましたけど、みなさんにマルを受け入れてほしいです」と思いもよらなかった役への挑戦は貴重な体験になったという。

突然家出してしまった母親を探す姉妹の物語を描く「遠ざかって、消えていくもの」の池田千尋監督と松岡はなは、地方でのロケに「本当に楽しかった」と声をあわせて語るほど息もぴったり。撮影は1日だけだったので、リハーサルをしようということになり「『(家出する母親役の渡辺真起子に)ごはんでも食べに行く?』って言われて、ファミレスで食べたアイスがおいしかった」と撮影が終わってもほのぼのとしたムードで語る2人に清水監督は「まるで楽屋みたい(笑)」とツッコミを入れる。

一通りトークを終え、最後の挨拶にとマイクを握った清水監督は「さっきトレーラーを見ただけで疲れちゃいました(笑) とんでもない11時間超えと聞いていたんですけど、資料を見たら11時間40分ぐらいあって、これからの地獄を覚悟してください。みんな本気で取り組んでるのが作品を見てもらえばわかると思います。疲れるとは思いますが、48回、終わるたびに拍手していただけたらうれしいです」とトークショーを締めた。

「推しメン以外の作品も見てほしい」との宮脇のコメントに「それ秋元さんに言われたの?」とすかさず清水監督がツッコミを入れるなど笑いの絶えないトークは30分で終わったが、前述したように、(執筆中の)いまも上映会は行われている。参加されている方々はくれぐれも体に気をつけてほしい。(Movie Walker・取材・文/トライワークス)

HKT48の1期生でグループ結成当初から活躍する宮脇咲良(写真中央)