■オジンオズボーン・篠宮暁の特撮辞典

平成ライダー&スーパー戦隊に史上最大規模の追い風

特撮ファンシリーズを見続けていると、「あれ? なんか外が騒がしいぞ」と感じることが何年かに一度訪れます。外が騒がしいということがどういう意味かと申しますと、子ども特撮ファン以外も作品に熱狂していて、大きなムーヴメントが起きているということです。

特撮ファン30が、最も外が騒がしいと感じた年があります。それは2001年21世紀最初の年。

高校卒業したての、篠宮18歳

前年、仮面ライダーは「クウガ」として復活し、平成ライダーシリーズの礎を築きました。その後に始まった「アギト」では、平成ライダー史上最大規模の追いが吹きます。

追いはもちろんスーパー戦隊シリーズにも吹きました。その追い背中に受けていた作品、それがシリーズ25記念として制作された『百獣戦隊ガオレンジャー』でした。

お母さんをも虜にする“ヒーロー=イケメン”

ガオレンジャー」は最高視聴率11.5パーセントを取るほどの人気作に。子どもがわかりやすいストーリーながらも、途中でシリアスシーンも入り、大人も熱狂させてくれました。

しかし、いちばんの要因はガオレッド金子昇さん、ガオシルバー玉山鉄二さんの人気爆発し、さらに『仮面ライダーアギト』でも賀集利樹さん、要潤さんも注を集めていました。

ガオレンジャー」「アギト」を見ていた子どもだけではなく、そのお母さんをも虜にし、その一大ムーヴメントはワイショーでも取り上げられるほど。

ヒーローイケメンというイメージはこの時、強に植えつけられ、特撮を知らない人も「イケメンが戦うやつね」という感じで、幅広く知られることとなりました。

特撮の未来を見た!? 斬新な取り組みも

ガオレンジャー」はイケメンばかり取りあげられがちですが、作品としても傑作でした。

ガオレンジャーたちはガオアニマルという巨大な動物を借りて戦うのですが、このガオアニマルCGで表現したのがかなり新で、それまでのミニチュア特撮では表現できなかったことを見事に見せ、巨大戦の革命を起こしてくれました。「特撮未来を見た」と、当時奮したものです。

巨大戦もすごかったのですが、玉山鉄二さんが演じる追加戦士のガオシルバーが加わるまでのストーリーもとてもいいし、ガオレッドとガオシルバー以外の4人が殺されてしまうエピソードもとても好きです。

ヒーローが死ぬシーンは他の作品にもあって、どれも好きなのですが、絶望感という点では「ガオレンジャー」が群を抜いています。それほど衝撃的なシーンです。是非見てみてください。

しょうゆガオ好きもソースガオ好きもハマること間違いなし。

上記のシーン最高ですが、巨大ロボのガオキングのソウルバードを孵化させるエピソードは、「ガオレンジャー」ならではの見せ方だと思います。そして、その一連が絶妙にかゆいところに手が届いている感じですごく好きです。

(文:オジンオズボーン・篠宮

※この記事は、WEBサイト「WB」にて以前連載していたものを、再編集したものです

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